シンプルに使えるスマートフォンでもある「BALMUDA Phone」。10万円超えの価格はさておき、手のひらサイズのコンパクトな大きさは使いやすく、昨今の大型化するスマートフォンの中にあって異色の存在となっています。海外でもXiaomiが画面サイズ6.28型、横幅69.9mmでスリムサイズを売りにした「Xiaomi 12」を出すなど、持ちやすさを考えた製品も少しずつ出てきています。
片手で持てるBALMUDA PhoneBALMUDA Phoneを使っていて感じるのは、小さい画面でもある程度の情報収集は可能だということ。身軽に出かけたいときなどはこれ1台あれば十分かもしれません。とはいえ、本体サイズが小さいためバッテリーも2500mAhしかなく、モバイルバッテリーなしでは朝から夜まで持つかどうか微妙なところ。かといって、せっかく小さいBALMUDA Phoneに合わせてモバイルバッテリーを持ち出すのも面倒です。
BALMUDA Phoneを補佐するために、もう1台一緒に持ち運べる端末があれば便利かもしれないと思い、フィーチャーフォンに目を付けました。BALMUDA Phoneはネット利用に限定し、通話はフィーチャーフォンに任せるという方法です。また、最近の4Gフィーチャーフォンはテザリング機能も備えています。BALMUDA Phoneのバッテリーが減ってきたときは、5G/4Gを切ってWi-FiでテザリングをONにしたフィーチャーフォンにつなぐというのもいいかもしれません(とはいえ、フィーチャーフォンのバッテリーもそんなに持ちませんが)。
デザインにも凝ったというBALMUDA Phoneに合わせて持ちたいフィーチャーフォンとして思い浮かんだのが、Punkt.の「MP02」です。2019年発売で日本でも+Styleが販売していましたが、既に完売しており、今は中古品などしか無いようです。Punkt.の製品はあの深澤直人氏とも親交のあるジャスパーモリソン氏によるデザインが特徴。シンプルな形ながら持ちやすさと使いやすさを両立しています。
BALMUDA Phoneと並べたPunkt.の「MP02」MP02は4G対応フィーチャーフォンで、通話、SMS、時計程度しか機能はありませんが、電話を多用するなら十分使い道があります。サイズは51.3(幅)×117(高さ)×14.4(厚み)mm、重量は100g。69(幅)×123(高さ)×13.7(厚み)mm、重量138gのBALMUDA Phoneと一緒に楽に持ち運べます。
片手の手のひらに2台が乗る曲線だけでデザインしたBALMUDA Phoneと、直線を多用したMP02のイメージはだいぶ異なります。しかし白色の丸いBALMUDA Phoneと、黒色の角ばったMP02を並べると、色とデザインの対比がむしろ調和しているようにも思えます。
両者デザインは大きく異なるが、白と黒の対比により調和しているようにも見えるちなみに筆者はMP02を今でもたまに使っていますが、1日に数回電源のオン/オフを繰り返します。MP02は起動時にハトのアイコンが表示され、それと共に「ぽっぽー」と小さくハトの鳴き声が聞こえるのです。デジタル製品なのにまるで生きているように感じさせてくれるMP02の遊び心が気にいっています。
MP02は起動中にハトの鳴き声がうっすらと聞こえる。まるで生きているような音だということで、仕事で電話が多いときにBALMUDA Phoneでスケジュールやメールを確認しつつ、MP02で通話してみましたが、悪くはありません。この2台だけで1日外出するとなるととちょっと不安がありましたが、実際に1日出掛けてみると、何とかなりました。まあバッテリーをあまり使わないように、なんて気を遣いながらではありましたが、ネットの情報の渦からたまに抜け出したいときは、こんな組み合わせも悪くないかもしれません。
MP02を通話専用に使ってみた。BALMUDA Phoneは独自スケジューラーが見やすい