ASCII.jp ブラザー、業界初の無線FAX機能搭載「マイミーオ」など発表

ブラザー販売は、インクジェット複合機「マイミーオ」（MyMio）およびモノクロレーザープリンター／複合機「ジャスティオ」（JUSTIO）の新製品を発表した。9月中旬から順次発売する。価格はそれぞれオープンプライス。

インクジェット複合機「マイミーオ」（MyMio）およびモノクロレーザープリンター／複合機「ジャスティオ」（JUSTIO）の新製品

ブラザー販売の片山俊介社長は、「マイミーオは、顧客の声を聞きながら、ブラザーユニークな製品として改良し、これまでにないまったく新しい製品に進化した。また、ジャスティオは、コンパクトと高性能というさらに追求したプリンターとして、自信があるものが投入できた」と語った。

ブラザー販売の片山俊介社長

無線FAX機能搭載機追加のインクジェット複合機「マイミーオ」

家庭向けインクジェット複合機の「マイミーオ」シリーズでは、業界初となる無線FAX機能を搭載した「マイミーオフリー」をはじめとしてラインアップを一新。7タイプ11機種を投入した。

無線FAX機能を搭載したのは、「MFC-J850DN」／「MFC-J850DWN」、「MFC-J800D」／「MFC-J800DW」の「マイミーオフリー」2機種4モデル。付属の通信ボックスに電話機能を集約させ、FAXのデータを無線LAN経由で本体と送受信。これにより、本体は設置したい場所に置ける「置き場所フリー」のコンセプトを実現したという。また、コードレス子機も付属している。

「MFC-J850DN」／「MFC-J850DWN」

「MFC-J800D」／「MFC-J800DW」

無線FAX機能では、電話機能を集約した付属通信ボックスのみ電話回線につなげばよく、FAXのデータは無線LAN経由で本体と送受信する

「インクジェットプリンターの購入動向を見ると、価格やサイズが優先される傾向が強く、機能やプリントスピードなどはあまり重視されなくなっている。一方で、無線LANや液晶ディスプレイの見やすさなどの使い勝手も重視され始めている。無線LAN機能の搭載は、2番目に要望が高い機能である。さらにFAX、コピー、電話などの複合機化にも注目が集まっている。既存のマイミーオユーザーを調査したところ、電話回線が引ける場所は1ヵ所であり、狭い場所に苦労して設置しているケースが多かった。こうした動向を捉えて、無線FAXと無線LANというふたつの無線機能により、ブラザーユニークな製品として進化を図った。日常生活に不可欠なツールとしての活用できるように提案していく」（ブラザー販売マーケティング推進部・大澤敏明部長）とした。

マーケティング推進部・大澤敏明部長

価格／サイズが最優先され、無線LANや使い勝手も重視されていることを指摘

無線FAXと無線LANにより、家のどこにでも設置できる点をアピール

11機種中7機種に無線プリント機能を標準搭載。すべての製品にTFT液晶を搭載し、タッチパネル対応機種は従来の4機種から8機種に拡大した。あわせて前面からのインクカートリッジの交換、カセット給紙などによる使い勝手の向上も実現した。

「MFC-J700D」／「MFC-J700DW」

「MFC-J615N」

「DCP-J715N」

「DCP-J515N」

さらに、アップルのApp Storeから専用アプリをダウンロードすることでiPhoneやiPod touch、iPadからのプリントを可能としたほか、一部機種ではスキャンにも対応。最上位の「MFC-J950DN」、「MFC-J950DWN」にはRSSリーダー機能を搭載し、ニュースや更新情報を搭載している液晶画面で確認することができる。

「MFC-J950DN」、「MFC-J950DWN」

新製品はすべてオープンプライスだが、無線FAX機能を搭載したマイミーオフリー「MFC-J850DN」の市場想定価格は3万8000円前後となっている。

11機種合計で年間50万台の出荷を見込んでおり、「プリンターの買い換え需要だけでなく、FAXの買い換え需要も取り込み、インクジェットプリンター市場において現在1桁台のシェアを2桁台にまで引き上げたい」（大澤部長）としている。

11機種合計で年間50万台の出荷を見込む