mi-mollet(ミモレ)
心が折れそうになったとき、皆さんはどのように乗り越えていますか? 方法は人それぞれでしょうが、筆者は「偉人の名言」を活用して自分を励ますことがあります。前例のない偉業を達成したからこそ「偉人」であるわけで、そこまで到達するには常人には計り知れない苦労があったことでしょう。だからこそ、彼らの言葉には説得力があり心に響くのではないでしょうか。英語で学ぶ! ポジティブになれる「ことわざ」自分の経験からぜひこの「名言療法」をお試しいただきたいのですが、その際のアイテムとしてお勧めなのが、『偉人たちのポジティブ名言で学ぶ英語表現』という書籍です。英語で表記された名言を通して一般的な英語表現を学び、さらに心も元気にするという本書の著者は、英語番組の講師の経験もある小池直己さん。英語教育学だけでなく心理学の専門家でもある小池さんが手がけただけに、自身の体験を交えつつ心理学的切り口で名言を解説されていて、心の教科書としても十分魅力的な内容になっています。ファーストコンタクトが英語だとその意味を考える時間がプラスされますから、日本語で読むより向き合う時間が長くなり、名言をより深く味わえるでしょう。今回はその一部をご紹介します。
まずは英語表現を学ぶ手段として「名言」を取り入れた理由を、小池さんはこのように書いています。 「今日の社会情勢の中で、私たちにとって最も必要なことは、前向きなポジティブな生き方ではないでしょうか。特に逆境を跳ね返し、克服するために必要な『折れない心』を持って、幸せな人生を送ることでしょう」幸せになる第一歩──そう思えば英語を学ぶモチベーションも自ずと上がってきますね。では早速、具体的に学んでいきましょう!
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まずは「幸せ」という明確な形がなく、目に見えないものへの向き合い方を英語で学んでいきましょう。引用するのは、1863年の奴隷解放宣言で知られるアメリカ合衆国第16代大統領エイブラハム・リンカーン(Abraham Lincoln1809-65年)の名言です。Most people are about as happy as they make up their minds to be.ほとんどの人は、おおよそ自分がなろうと決断した分だけ幸せになれる。as~as ... は「…と同じくらい~」。程度が同じであること(同等比較)を表します。<例文>The movie was as interesting as I had expected.(その映画は期待どおりおもしろかった)How you say it is as important as what you say.(言い方は、言う内容と同じくらい大切だ)