Googleは6月24日、個人情報保護を強化するため、Googleアカウントのロケーション履歴、およびウェブとアプリのアクティビティについて、18か月で自動削除する設定をデフォルトにすると発表しました。
ロケーション履歴とウェブとアプリのアクティビティの自動削除は2019年に導入されたもの。それ以前は、保存しない設定こそ選べるものの、保存する場合は手動での削除が必須となっていました。
ユーザーは自動削除の期間を3か月と18か月から選択が可能。自動削除しないという選択も残っており、手動による削除は随時行えます。
今回の新しいルールでは、新規ユーザーあるいはロケーション履歴、ウェブとアプリのアクティビティを初めて有効にする場合、18か月での削除がデフォルトになるというもの。今回の変更はデフォルト設定のみに影響するため、3か月や自動削除しない設定への変更も、もちろん可能です。
なお、既存ユーザーについては設定は変更されませんが、Google側は自動削除の制御について、積極的な通知を行っていくとしています。
これらのデータは、検索結果や広告のパーソナライズなどに利用されており、広告事業を手がけるGoogleにとっては重要なもの。
発表の中でも「マップでお気に入りの目的地を見つけたり、YouTubeで何を見るべきかの推奨情報を得たりするなど、ユーザーにとって有用で役に立つ限り、ユーザーの情報を保持すべきだと考えている」と述べています。
にもかかわらず、自動削除をデフォルト設定にするのは、18か月前であれば、さほど影響はないとの判断なのでしょう。
なお、YouTubeの履歴については、新規にアカウントを作成したり、初めてYouTubeの履歴を有効にする場合には、36か月後の自動削除がデフォルトになるとのこと。既存ユーザーは従来通り、3か月、18か月、削除しないオプションを選択可能です。
YouTubeの視聴履歴は広告以外にも、過去に視聴したお気に入りシリーズの新シーズンや、お気に入りのアーティストの新作がリリースされた際に通知するためにも使われるとのこと。検索やロケーション履歴よりも自動削除期間が長めなのは、よりパーソナライズの影響力が大きいためなのかもしれません。
source: Google