macOSに搭載されたTime Machineは、Macユーザーにとって馴染みある標準バックアップ機能。ですが、macOS MontereyとBig Surの最新バージョンを使う一部ユーザーが、初回バックアップを完了できない等の症状が発生していると報告しています。これらの報告は大手掲示板Redditと、米MacRumorsの読者フォーラムにて相次いで寄せられているものです。
現状では発生しているMacのモデルやmacOSのバージョンによって症状が異なり、さらに再現するのも難しいとされていますが、特に「Monterey 12.0.1またはBig Sur 11.6.1(いずれも最新版)を使うM1 Macユーザーが、初回のバックアップを完了できない」という声は比較的多くが確認できます。この問題はおおむね、MontereyないしBig Surをインストールまたはアップデートした直後に、Time Machineの初回バックアップを実行したさいに発生するようです。
Time Machineアプリは「最初のバックアップの完了を待っています」と表示するものの、バックアップが完了したと思わしきタイミングで、突然「最も古いバックアップ:なし」や「最新のバックアップ:なし」と表示されるというものです。たとえばMacRumorsフォーラム読者の1人はMonterey 12.0.1に更新したばかりの新マシン(M1 Max搭載)で以前のマシンから引き継がず、初回設定を行ったとのこと。
フォーマットしたばかりのドライブ(APFS暗号化)を2台、HDDとSSDを1台ずつ試したところ、バックアップ終了までに数時間かかった上に、ステータスは「初回バックアップの完了待ち」となっているそうです。この人は現在、アップルの上級エンジニアに相談中と付け加えられています。また、あるRedditユーザーは「Time Machineは最初のバックアップを実行します。その後、バックアップを全く実行していないように見えます。スナップショットは存在しますが、Finderにはファイルがない」と報告。
さらに別の投稿者は「まったく同じ構成(M1 Max、Monterey 12.0.1、Thunderbolt 3の外付けHDDで同じ問題が発生しています。Time Machineが最初のバックアップを完了せず、何日も「最初のバックアップ完了を待っています」と表示されます。再フォーマットと再起動を2回行いましたが、同じ結果になりました」と苦境を訴えています。一部のユーザーは、macOSをクリーンインストールしたり、最初のバックアップをセーフモードで実行することで問題が解決したと報告していますが、全ての人に当てはまるわけではありません。また仮に解決するとしても、かなりの時間や手間を要する手順のため、気軽に行えるとは言いがたくはあります。
この問題については、最近のmacOSでTime Machine機能がAPFS(Apple File System)フォーマットに対応したことが関係あるのではないかとの推測もありますが、まだ原因の特定はされていません。
ともあれアップルの対応を待ちつつ、症状に直面しているMacユーザーはサードパーティ製のバックアップアプリで急場を凌いだほうがよさそうです。Source:MacRumors
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