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マイクロソフトの2画面モバイル Surface Duoは9月発売。カスタムAndroidで動くマルチタスク端末

書かれた 沿って mobilephonebrand

(更新: マイクロソフトのセルフフライングを経て正式発表。動画や新情報を追記しています)

マイクロソフトが折りたたみ式デュアル画面モバイル端末 Surface Duo の予約受付を開始しました。米国では9月10日より出荷します。

Surface Duo は対角5.6インチのディスプレイが二枚、360度開けるヒンジでつながった手のひら2画面モバイル。開いて一枚として見れば、対角8.1インチ相当の「PixelSense Fusion」ディスプレイになります。

マイクロソフトは2019年秋のイベントで、9インチ画面が2枚、広げて対角13インチ相当の Windows 10X端末 Surface Neoと、こちらの Surface Duo を同時に発表していました。

Neo はフル機能の Windows 10を搭載した「畳めるノートPC」的な存在であるのに対して、Surface Duo はOSにAndroidを採用。畳めば厚さ9.6mmでポケットに入るサイズから、持ち歩くマルチタスク業務端末の位置づけです。

Androidを採用して通常のAndroidが動く以上、定義上は「2画面Androidスマホ」またはタブレットであるはずですが、マイクロソフトでは Surface Duo をスマートフォンとは呼ばず、あくまで Microsoft 365 やマイクロソフトのサービス・アプリが快適に動くことを前提にした「Surface」ファミリーのひとつであり、加えてAndroidアプリも問題なく動くといった見せ方をしています。

2画面のAndroid端末は他社からもいくつか発売されてきましたが、マイクロソフトによれば Surface Duo の特徴はカスタムの UEFI からクラウドまで、すべてのレイヤーでエンタープライズ級のセキュリティを備えること。

スマホでは屍の山を築いてきたマイクロソフトが 2画面で再参入、Surface Phoneとしてライバル各社と激突!云々ではなく、基本的にはマイクロソフト365などビジネス向けサービスが快適にマルチタスクで動く端末として、プロダクティビティ志向の製品として販売するようです。

なおSurface Duo は昨年から予告済みの製品ではありますが、今回の発売日発表はオンラインのイベントやリリースさえないまま、マイクロソフトの「Surface IT Pro」ブログでいつの間にか掲載されていました。

本文中でも「本日公開された Surface Duo は」など、別でメインの発表があったようにもとれる文面から、正式なリリース前に IT Proブログがフライングしてしまった可能性、そのため IT部門向け側面が強調されている可能性はあります。

米国価格は1399ドル。9月10日より出荷を開始します。

追記: やはりIT Pro Blogによるセルフフライングでした。 マイクロソフトは改めて、Surfaceの責任者 Panos Panay 氏による詳細な発表文や、Xboxコントローラでストリーミングゲームといったエンタメも含むさまざまな使いかたのプロモーション動画を公開しています。

2画面向けのカスタマイズは、Windowsに近いタスクバーが下にあるホーム画面UI や、左右で同時に動かすアプリのペアを登録して1タップで起動、2画面からみなし1画面のSpanモード切り替え、片方の画面を下にノートPCのように置いた場合の挙動など。

マイクロソフトによれば、こうした2画面向けカスタマイズは Google との密接な協力によるもの。マイクロソフトが開発した2画面Android向けコードの一部は Android 本体に組み込まれ、他社も利用できるようになるとのこと。

Android は画面分割マルチタスクに古くから対応しており、2画面デバイスや画面の構成が動的に変わる折りたたみ端末も各社から登場してきました。しかし2画面をあわせたみなし1画面との切り替えや、アプリの組み合わせを記録するといった部分は、端末ごとメーカーごとのカスタマイズで使い勝手も違い、アプリ互換性やアップデート追従の妨げにもなります。

マイクロソフトが Surface Duo のために開発したうちどの部分が Android の標準機能になるかはまだ分かりませんが、Surface Duo をきっかけに、Android の2画面や折りたたみ、変形デバイス対応が改善されることになるかもしれません。

追記: 製品ページ公開。主な技術仕様も出ています。

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端末サイズは、

開いた状態:


 マイクロソフトの2画面モバイル Surface Duoは9月発売。カスタムAndroidで動くマルチタスク端末

縦 145.2 x 幅 186.9 x 厚さ4.8mm

閉じた状態:

縦 145.2 x 幅 93.3 x 厚さ9.9mm

一般的な文庫本はおおむねA6(148 x 105mm)なので、Surface Duo は閉じるとやや文庫より小さい程度になります(幅は1cm以上細い)。

重さ: 250g

参考として、iPhone 11 Pro Max は226g (158 x 77.8 x 8.1mm)。初代 Galaxy Fold は276g (開いて 160.9 x 117.9 x 7.6mm)。LG G8X ThinQ は本体のみ193g、2画面化カバー合体時で331g。

ディスプレイ:

5.6インチ 1800 x 1350 (4:3, 401ppi) 有機EL PixelSense ディスプレイ x 2枚

シングルディスプレイ とみなすときは、2700 x 1800 (3:2) の 「PixelSense Fusion」ディスプレイ

プロセッサ:

Snapdragon 855 “ optimized for the dual-screen experience “

RAM、ストレージ:

6GB DRAM、128GBまたは256GB UFS 3.0接続内蔵ストレージ

バッテリー:

3577mAh、ローカル動画再生15.5時間、スタンバイ10日以上、通話27時間など。

カメラ:

11Mピクセル、1μm、f2.0、画角84度、前面・背面用にAI最適化されたシングルカメラ

ほか通信は Wi-Fi 5 (802.11ac)、Bluetooth 5.0、米国では AT&T向けSIMロック端末とフリー端末、LTE対応。5Gは現在予約を受け付けているモデルでは非対応。

モノラルスピーカー。デュアルマイク。側面に指紋センサ。

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