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PC版『ゴッド・オブ・ウォー』開発者インタビュー 。北欧二部作がPCネイティブで開幕

書かれた 沿って mobilephonebrand

Steam と Epic Game Storeで、Windows PC版の『ゴッド・オブ・ウォー』が発売を迎えました。『ゴッド・オブ・ウォー』(2018年)は2005年のPS2版から続く人気シリーズの最新作。PC版の発売にあたって、『ゴッド・オブ・ウォー』の開発者に移植の苦労やプレーヤーへのメッセージをお伺いしました。

2018年にPS4版でオリジナルが発売された今作は、舞台を従来のギリシャ神話の世界から北欧に移しゲームデザインを一新。数々の Game of the year を受賞し、2021年夏時点で実売1950万本を超えたプレイステーションの看板タイトルです。

従来のシリーズはスパルタの武将だった主人公クレイトスさんが地元の神々とモメて妻子を殺されたり戦の神になったり人も神も虐殺したりするお話でしたが、今作では戦いに倦み落ち延びた北欧で、新たに授かった息子と静かに暮すはずがやっぱり揉め事に巻き込まれて物語が始まります。

PC版はこの『ゴッド・オブ・ウォー』(2018年)を、最新のゲーミングPC向けタイトルとして移植した作品。PS4で発売された『Horizon Zero Dawn』や『Days Gone』 など、SIEのファーストパーティ作品をPCでもリリースする戦略の一環です。

PS4版をPS4 Pro や PS5でプレイしたときも秀逸な(疑似)4Kで豪華なグラフィックでしたが、PCではテクスチャや光源処理がさらに向上したり、PS4の30fps / PS5後方互換モードで60fpsだったのがロック解除で120fpsにも対応、NVIDIA DLSSやAMDのFSR対応など、最新のゲーミングPC向けタイトルと遜色ない作品になっています。

価格は Steamでも Epicでも4900円。PS4版がMetacriticで94点という高評価の作品だけに、Steamでは現時点で『圧倒的に好評』評価です(2022年1月)。

元はコントローラ操作の作品だったのが、PC版ではキーボード・マウス操作にもネイティブ対応。システム的にヘッドショットや部位攻撃の概念があることや、PS版の時点からクイックターン(180度)ターンが用意されていたことから、感度を上げたマウスでエイミングに慣れたPCゲーマーにはコントローラよりも快適に操作できるかもしれません。

PC版の発売にあたって、『ゴッド・オブ・ウォー』の開発者に移植の苦労やプレーヤーへのメッセージをお伺いしました。お答えいただいたのは Santa Monica Studio でテクニカルプロダクション シニアマネージャーを務める Matt DeWald氏。

Engadget:PS2やPS3時代に過去作を遊んだことがあるけれど今作『ゴッド・オブ・ウォー』(2018年)は初めてというプレーヤーも、シリーズを遊んだことがないPCゲーマーも、今回のPC版リリースは気になっていると思います。『ゴッド・オブ・ウォー』PC版の発売にあたって、日本のゲーマーへの一言をお願いします。

Santa Monica Studio Matt DeWald氏(以下DeWald):「ゴッド・オブ・ウォー」シリーズを初めて遊ぶかたでも、さらに向上したグラフィックで遊びたいというかたでも、楽しんでいただけることをSanta Monica Studio一同心より願っています!プレイしてどう感じたか、お伝えいただけることがとても楽しみです。

PlayStation 4ですでに1950万本以上も売れたことも信じられないような気持ちですが、今回のPC版でさらに新規のプレーヤーの皆さんに楽しんでいただければ本当に嬉しいと思います。全世界のプレーヤーから、そして日本のゲーマーの皆さんからの感想をお聞きできるのが待ちきれません。

Engadget:PC版を遊んだところ、最新の大作PCゲームとして全く違和感がないことに驚きました。PS4からの移植にあたって課題になったのはどんな点ですか。


 PC版『ゴッド・オブ・ウォー』開発者インタビュー 。北欧二部作がPCネイティブで開幕

DeWald:PCへの移植には数々の難関がありました。まず、PS4でしか利用できないテクノロジーをフル活用するよう一から設計したゲームを、DirectXベースに移植する技術的な課題。たとえばパーティクルシステムはPlayStationでなければ全く動かないため、完全に作り直しました。

技術的な課題に加えて、マウスとキーボードでもコントローラ同様に自然に操作できるようにするデザイン上の課題もありました。キーバインドを自由にカスタマイズ可能にすることや、マウスの動きをスティックに違和感なく対応させることなど。

さらに、多種多様なハードウェアで問題なく遊べるようにすることもあります。PC市場には非常に様々なコンフィギュレーションがありますし、PCゲーマーは自分のハード・ソフトのカスタマイズに時間をかけて拘る人も多い。全ての組み合わせでテストすることは不可能ですが、できる限り多くのコンフィギュレーションでしっかり遊べるようテストに力を入れました。とにもかくにも、品質に妥協のないゲームとしてリリースすることを何よりの目標に、やりがいのあるチャレンジでした。

Engadget:『ゴッド・オブ・ウォー』を今から遊ぶというゲーマーに特にここを見てほしい、体験してほしいという点は?

DeWald:何より、ゲームそのものに対してどんな反応がいただけるのか、本当に楽しみにしています。これまで「ゴッド・オブ・ウォー」シリーズに触れたことがないプレーヤーの皆さんも大勢いらっしゃいますし、今作は本当に素晴らしい体験ができるので、反響が待ちきれません。

特にPC版に限っていえば、PCネイティブのゲームと感じられるよう、魅力的な新仕様を全体に追加するよう心がけました。例えば、皆さんのハイエンドゲーミングPCの機能をフル活用するための詳細なグラフィックオプション設定です。反射の品質や影を落とすオブジェクトの数から、高品位なアンビエントオクルージョンのオンオフまで。さりげない効果ですが、ファンタジーでありながら世界やキャラクターをより自然に、リアルに感じられるようになります。

さらにNVIDIAのDLSSやAMDのFSRなど新しい技術にも対応しているので、高解像度でも滑らかな高フレームレートで遊べます。21対9ウルトラワイドディスプレイで、最大クオリティ設定で遊ぶ『ゴッド・オブ・ウォー』は最高のひと言です。インパクトのあるアクションとノーカットのカメラワークと相まって、ものすごい没入感がありますよ。われわれ自身が夢中になっているのと同じくらい、ゲーマーの皆さんにも気に入っていただけるよう願っています。

Engadget:ありがとうございました!

舞台を北欧に移して一新した今作『ゴッド・オブ・ウォー』は、今年2022年には北欧二部作の完結編となる『ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク』の発売を控えています。プラットフォームはいまのところPS4とPS5のみ。

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