• |
  • 記事

  • |
  • ロッテルダムの歴史ある昇開橋...

ロッテルダムの歴史ある昇開橋、ベゾスのヨット通すために一部解体へ

書かれた 沿って mobilephonebrand

オランダ・ロッテルダムにあるコーニングスハーフェン橋、通称「De Hef」は、歴史的にも芸術的にも貴重な昇開橋です。初めて架けられた1927年当時は旋回橋でしたが、船が衝突する事故を起こしたり渋滞を招くことから昇開橋として作り替えられ、さらに後には、ブレダとロッテルダムを結ぶ鉄道路線を通すために使用されました。

その後De Hefは2017年完了の改修工事で、オランダの国定記念物に指定されました。当時ロッテルダム市役所はこの改修を持って「二度と解体されることはない」と市民に約束しました。


 ロッテルダムの歴史ある昇開橋、ベゾスのヨット通すために一部解体へ

ところがそれからわずか5年で、この橋は再び一部解体されることが決まりました。その理由は、億万長者ジェフ・ベゾス氏が建造している全長127mのスーパーヨット「Y721」を海へ移動させるため。De Hefは昇開橋なので、橋桁を上げれば船は通過できるはずですが、ベゾス氏のバカでかいヨットの場合は3本のマストがDe Hefの40mの高さでもひっかかってしまうのだとか。

しかし、そこに橋があって通過できないことは船を作る側も設計図を見てわかっていたはず。常識的に考えれば、途中で別の造船ドックへ船を移送してから完成させるなり、最初から別のドックで作れば良かったはずですが、建造を担当する会社Oceancoの言い分では「大きな仕事をするなら、必要な道具がすべて揃っている場所でなければならない。これは非常に大きなプロジェクトであり、この仕事を完了できる場所は他にはほとんどない」とのことで、わかっていても現在の場所でヨットを作ることを決め、さらにロッテルダムの市役所に対し、ベゾス氏の船が通れるよう橋の再解体を要求しました。

当然、二度と解体はないと言っていたロッテルダム市役所と議会は難色を示すのかと思いきや、これを承諾。「経済的また雇用創出の観点から、われわれはこれを非常に重要なプロジェクトと見なしている。ロッテルダムはヨーロッパの海運の首都としても宣言しているため、そのセクター内の造船と活動は自治体の重要な柱なのだ」と述べています。ちなみに、橋の解体復元費用はベゾス氏持ちとのこと。ベゾス氏は記事執筆時点でオランダの国防予算のおよそ10倍、1648億ドル(約19兆円、Fobes調べ)の純資産を保有しています。

ただ、やはりの歴史を大切にする一部市民からは、億万長者とはいえ個人の都合で国定記念物を解体することに批判の声もあがっている模様。ベゾス氏には橋のひとつやふたつを解体して元に戻すぐらい屁でもないことですが、解体工事の期間中、通行を妨げられ迂回させられる市民には、いい迷惑でしかありません。

Source:Rijnmond

あなたのプライバシー設定では、このコンテンツをご利用できません。こちらで設定を変更してくださいあなたのプライバシー設定では、このコンテンツをご利用できません。こちらで設定を変更してくださいあなたのプライバシー設定では、このコンテンツをご利用できません。こちらで設定を変更してくださいあなたのプライバシー設定では、このコンテンツをご利用できません。こちらで設定を変更してください