<2019年12月に日本参入を果たしたXiaomiは、この市場でのいわば後発だが、先に上陸した海外メーカーの背中を猛烈な勢いで追いかけている。コストパフォーマンスに優れたSIMロックフリースマートフォンを投入し、徐々に販路を拡大していることはもちろん、キャリアとの協力にも積極的だ。
auから発売される「Mi 10 Lite 5G」
アジア担当ゼネラルマネージャーのスティーブン・ワン氏(写真は2019年12月に撮影)
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ワン氏
メイン、望遠、マクロ、深度測定用のカメラを搭載
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ワン氏<1つ例を挙げるとすると、日本のオペレーターはユーザーエクスペリエンス(以下、UX)を重視しています。これは、世界中の多くのキャリアが注目していないことです。auとの協力によって、われわれのソフトウェアのUXを改善することもできました。その意味で、日本のユーザーは非常に幸運だと思います。世界中で、ここまでユーザー視点を持って真摯(しんし)に考えているオペレーターは、そんなにはありませんからね。Xiaomiはグローバルでスマートフォンビジネスを展開していますが、やはりビジネス視点だけで見ているところが多いと思います。
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ワン氏
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ワン氏
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ワン氏
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ワン氏
<3つ目として、ポートフォリオ(製品ラインアップ)を多角化していることがあります。Xiaomiには、スマートフォン以外にも、2000以上の製品があります。固定費を、スマートフォンだけでなく、エコシステムビジネス(アクセサリーやIoT製品)、ソフトウェアビジネス全体で賄うことができます。全ての面で効率よくできるということですね。このコスト効率化で得た分は、私たちの利益にするのではなく、価格に反映させ、消費者に還元するようにしています。
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