カジノと同じように、スマートフォンは鮮やかな色でユーザーの気を引き、「決して離すまい」という衝動を喚起させます。
NPOの「Center for Humane Technology」の研究によれば、これらの強烈な色彩は人間の脳に暖かみや気持ちよさを感じさせ、その報酬系(「 快感」を感じさせる脳内システム)を活性化させると言います(カラーテレビが大ヒットした理由の1つでもあります)。ですが、ここでグレースケールモードを使えば、この強化を止めることができるとのこと。
App Storeでまもなくリリースされる「Go Gray」というアプリは、画面をカラーから白黒に変えることについて、「お気に入りのデザートを、嫌いな野菜に変えるようなもの」とさえ表現しています。このアプリでは、ユーザーが指定した一定時間、スマホ画面を白黒に変えることができ、仕事から帰宅した後に無意識にインスタグラムをスクロールし続けてしまうような人には最適と言えます。
とは言え、このアプリを待たずとも、端末のカラー設定を変えることで時間の浪費を防ぐことはできるでしょう…。
iPhoneの場合:
「設定」>「一般」>「アクセシビリティ」>「ショートカット(一番下)」の順に選択し、「カラーフィルタ」にチェックを入れる。
ホームボタン(ホームボタンがないモデルでは、サイドボタン)を素早く3回押せばグレースケールモードへと切り替わります。次に、カラー画面が必要になった(「Maps」の使用など)とします。その場合には、同じ操作をすればすぐに戻すことが可能です。
Androidの場合:
素早く切り替えたい場合、プルダウンで出てくる通知シェード(明るさやWiFi設定などを行うバー)にグレースケール設定を加えるのがいいでしょう。このためには、通知バーを2回スワイプして通知領域を完全に開き、左下の編集アイコンをタップする。次に出てくるウィンドウから、グレースケール設定のタイルを上にドラッグして好きな場所に設置します。
その後、「戻る」ボタンをタップする。これで通知シェードから、いつでもグレースケールモードを切り替えできます。