この記事では、iPhoneの写真をバックアップする方法について解説します。
iPhoneはAndroidスマホと違い、SDカードを挿入することができません。
そのためパソコンかクラウドサービスを利用してバックアップするのがおすすめになります。
また、Googleフォトが2021年6月1日から無制限ではなくなったので、そのことも踏まえつつ人気のクラウドサービスを4つ紹介します。
iPhoneの写真をバックアップする主な方法目次トップ画像引用元:
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最初に、iPhoneの写真をバックアップする人気の方法をまとめて紹介します。
人気のバックアップ方法
項目 | 最大容量 | 月額 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|---|
パソコン | 無制限(HDDやSSD次第) | - | HDDやSSDを買い足せば無制限 | HDDやSSDが壊れる可能性 |
iTunes | 無制限(HDDやSSD次第) | - | HDDやSSDを買い足せば無制限 | HDDやSSDが壊れる可能性 |
iCloud | 2TB | 5GBまで無料50GBまで130円200GBまで400円2TBまで1,300円 | クラウドに保存 | 無制限ではない |
Googleフォト | 30TB | 15GBまで無料100GBまで250円200GBまで380円2TBまで1,300円10TBまで6,500円20TBまで1,300円30TBまで19,500円 | クラウドに保存 | 無制限ではない |
Amazon Photos | 無制限(ただし動画は5GB) | 500円(Amazonプライム会員費) | クラウドに保存Amazonプライム会員がおまけとして使える | Amazonプライム会員でないと5GBまで動画は5GBまで |
Yahoo!かんたんバックアップ | 無制限 | 508円(Yahoo!プレミアム会員費) | クラウドに保存Yahoo!プレミアム会員がおまけとして使えるソフトバンク・ワイモバイルユーザーなら無料 | Yahoo!プレミアム会員でないと5GBまで保存する写真を選択できない |
筆者は実際にすべて利用しています。
Amazon PhotosはAmazonプライム会員として使っていますし、Yahoo!かんたんバックアップも、ワイモバイルユーザーなのでYahoo!プレミアム会員として使っています。
その上で、特におすすめだと感じるのはパソコン(HDD/SSD)とAmazon Photosです。
ただ、人によってAmazonは利用していないなど事情は異なりますので、最終的には自分に合ったものを選んでください。
またバックアップという観点で考えると、なるべく多くの方法を使うほど、データ消滅のリスクは減っていきます。
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まず、パソコンのHDD/SSDに直接iPhoneの写真をバックアップする方法を紹介します。
特に何かに登録したり、IDを使ったりする必要はありません。ただケーブルでパソコンとiPhoneを繋げて作業が終わるのを待てば良いだけです。
ただし、保存先がHDD/SSDということで、それが壊れた時にはデータの復元は困難になります。
保存先には外付けのHDDやSSDを選択することもできます。
その場合は、データを保存したUSBメモリスティック自体をなくしてしまった、なんてことにも注意しましょう。
iPhoneの充電用ケーブルでパソコンとiPhoneを繋ぐと以下のような画面が表示されます。
1番下にある「画像とビデオの読み込み」をクリックすれば、iPhoneから自動的にパソコンに写真や動画のデータが保存されていきます。
枚数によってはかなり時間がかかると思うので、全てのデータのバックアップが完了するまで気長に待ちましょう。
ただし、Apple純正や認証(MFi)のケーブル以外だとデータのやりとりができないことがありますので確認が必要です。
また、読み込み設定の項目で画像の保存先を指定することができます。
あらかじめバックアップ用のフォルダを作っておくと、後で確認しても他の写真とごちゃ混ぜにならずに済むのでおすすめです。
ビデオと画像の保存先を別々に指定することもできるので、必要に応じて活用しましょう。
HDD/SSDの容量によっては大量のデータを保存することが可能です。
しかしHDD/SSD壊れた時には、データの復元が困難になります。
これを利用して汚職疑惑のある政治家がHDDをドリルで破壊し、会計帳簿のデータが消えて警察が調査できなくなってしまったなんてこともありました。
いかにデータの復元が困難なのかがわかる、ある意味良い例だと思います。
パソコンを使ったバックアップについて画像引用元:
次に、iTunesを利用してバックアップする方法を紹介します。
iTunesに自分のApple IDでログインをすると、データのバックアップ機能を使うことができます。
保存先にパソコン(HDD/SDD)かiCloudのいずれかを選ぶことができ、iTunesを通じてiPhoneに保存されているデータをバックアップさせることができます。
Windows用のiTunesはAppleが無料で配布しています。
筆者もそれを使っています。
iTunesでiPhoneの写真をバックアップする方法は下記の通りです。
「自動的にバックアップ」という項目では、iCloudに保存するのかこのパソコン(HDD/SSD)に保存するのか選ぶことができます。
iCloudの場合は無料で5GBのストレージが使えますし、パソコンの場合はHDD/SSDの容量が許す限りいくらでもデータを保存することが可能です。
ただしHDD/SSD自体が壊れてしまったら意味がなくなってしまうので注意です。
パソコン内臓のHDD/SSDより、外付けのHDD/SSDのほうが故障のリスクは少ないかもしれません。
また、保存先はあくまでiCloudかHDD/SSDなので、実はiTunesを使う必要性はありません。
iTunesを使ったバックアップについて画像引用元:
次に、iCloudを使ってバックアップする方法を紹介します。
iCloudはパソコンを介する必要なく、スマホでバックアップを終わらせることができます。
Apple IDに紐付いてデータ管理が行われるため、自分がApple IDとパスワードを完全に忘れない限りはほぼ永久的にデータを残すことができます。
一応、Appleがサービス終了したりApple自体が解散したりするリスクがないわけではありませんが……。
無料で使えるiCloudの容量は5GBまでとなっており、それ以降は課金が必要となります。
iPhoneとの親和性が最も高く、最初から使える状態であるため、他のサービスと比較などしないで課金している人も多い印象を受けます。
色々なところのサービスを使うより、Appleに絞ったほうが気分的にも整理しやすいというメリットがあるのでしょう。
iCloudの料金画像引用元:
iCloudは5GBまでのストレージを無料で使うことができます。
ただiCloudは写真だけでなく、アプリやその他のデータなど何でもバックアップすることができてしまうので、もしかしたら5GBではすぐ足りなくなってしまうかもしれません。
iCloudにiPhoneの写真データを保存する方法は下記の通りです。
iCloudと書かれているストレージは、今筆者が実際に使用しているものです。
ちなみに黄色の部分が写真になるので、写真だけで300MB程度は使っている計算になります。
無料の5GBまでで足りなくなったら、課金して容量を増やしましょう。
iCloudを使ったバックアップについて画像引用元:
次に、Googleフォトでバックアップする方法について解説します。
Googleフォトは、名前の通りGoogleが運営しているアプリです。
GoogleフォトはGoogleアカウントと紐付いており、機種変更をした時も同じGoogleアカウントでGoogleフォトにログインすれば、バックアップした写真データが自動で反映されます。
また、iPhoneからAndroidに機種変更しても問題ありません。
2021年5月31日まで、Googleフォトは「高画質」での保存なら無制限かつ無料で使えたことで、圧倒的な人気を誇っていました。
しかし現在は無制限でなくなっています。
Googleフォトの料金アプリダウンロードはこちらGoogleフォトの保存方法は下記の通りとなります。
これで完了です。また、モバイルデータ(スマホのネット回線)で写真や動画をバックアップするかどうかの設定もできます。
バックアップにはかなりデータ通信量がかかるので、基本的にWi-Fi環境下でのバックアップをおすすめします。
Googleフォトを使ったバックアップについて画像引用元:
Amazon Photosは、アプリをダウンロードして起動し、Amazonアカウントでログインすれば、自動でバックアップするか選択肢が出てきます。
自動バックアップをオンにすれば、以後自動でバックアップされていきます。
「その他」→「設定」→「アップロード」で自動保存のオン・オフを切り替えることもできます。
手動でアップロードしたい時は「その他」→「写真とビデオをアップロードする」から行えます。
アプリダウンロードはこちらAmazon Photosは、Amazonプライム会員なら無制限、そうでないなら5GBまで使えます。
Amazonプライム会員の費用は月額500円、年間プランだと4,900円になります。
元々Amazonプライム会員であれば追加料金はいりません!
Amazon Photos目当てでなくてもAmazonプライム会員になっている人は多いと思うので、そういう人にとっては実質無料で無制限に使えるクラウドサービスになります。
Amazonプライム会員でなければ、利用できるのは5GBまでです。
ただし、Amazonプライム会員であっても、動画は5GBまでとなっています。
Amazon Photosを使ったバックアップについて画像引用元:
Yahoo!かんたんバックアップは、アプリをダウンロードして起動し、Yahoo!アカウントでログインすれば、自動でバックアップされていきます。
どの種類のデータをバックアップしたいかは、画面左上の「≡」→「バックアップするデータ」で選択できます。
アプリダウンロードはこちらYahoo!かんたんバックアップのデメリットは、「連絡先」「写真」「動画」など大きな括りでしかデータを選択できないことです。
つまり、大事な写真だけなどと、バックアップする写真を選択することができません。
元々Yahoo!プレミアム会員なのであれば実質無料で無制限に使えるのでいいですが、わざわざこれ目当てでYahoo!プレミアム会員になるくらいであれば、Amazonプライム会員になってAmazon Photosを使うほうが便利ですね。
月額もAmazonプライム会員のほうが安いので。
ただソフトバンク・ワイモバイルユーザーであれば、無料でYahoo!プレミアム会員なれます。
実際に筆者もワイモバイルユーザーであることで、Yahoo!かんたんバックアップを無制限に使えています。
また、無制限なのだから、わざわざ大事な写真だけ選んでバックアップする必要性はないという考え方もできると思います。
Yahoo!プレミアム会員でなければ、利用できるのは5GBまでです。
Yahoo!かんたんバックアップを使ったバックアップについて以上、iPhoneの写真をバックアップする方法についてでした。
iPhoneの写真をバックアップする主な方法iPhoneにはSDカードが挿入できない分、パソコン(HDD/SSD)やクラウドサービスを使って写真をバックアップするのがおすすめです。
クラウドサービスとしては「iCloud」「Googleフォト」「Amazon Photos」「Yahoo!かんたんバックアップ」を紹介しました。
これまで無制限かつ無料で使えたGoogleフォトが、2021年6月1日から無料だと15GBまでしか使えなくなってしまっています。
そのため、個人的に現在一番おすすめのクラウドサービスは、Amazon Photosです。Amazonプライム会員なら追加料金なしで無制限に写真をバックアップできます。
ただ、方法をひとつに絞る必要はありません。バックアップという観点で考えると、なるべく多くの方法を使うほど、データ消滅のリスクは減っていきます。
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