ロマンと効率を兼ね備えた、稀有なる存在。
ゲーミング毛布やゲーミングマスクなど、近頃は大喜利のようにゲーミング○○が登場していますが、それすなわちゲームを楽しむ人が増えてきたということ。テレワークでおうち時間が増えてきたことも関係してるかもしれませんね。
ゲーム実況をする人も増えていますが…いざ配信しようと思うといろんなソフトやツールが必要になってきます。仕事でもビデオ会議ソフトとブラウザと…複数のソフトを立ち上げる機会が増えました。ゲームをたのしみつつ、マルチソフトウェアでさまざまな活動をする。今はそんな時代かも。
そんなシーンにズバっと刺さりそうなのが、湾曲ワイドゲーミングディスプレイ「HUAWEI MateView GT 34インチ スタンダードエディション(以下、MateView GT)」。34インチの大型パネルは湾曲していて、アスペクト比は21:9と超ワイド。リフレッシュレートも165Hzまで対応しているんです。
今回はアーティストでありゲーム実況者でもあるKIKKUN-MK-II(きっくんマークツー)さんに、楽曲制作やゲーム実況などのマルチな状況で「MateView GT」を使ってもらいました。いわく「すべての作業を1画面で完結できるのが好き」「とにかくロマンがある」とのこと。ほほう、それ気になりますね。
KIKKUN-MK-II(きっくんマークツー)
4人組のゲーム実況・音楽制作ユニット「M.S.S Project(MSSP)」のメンバー。2009年に『Halo 3: ODST』の実況動画をニコニコ動画に投稿し、以降実況動画のムーブメントを牽引しつつ、ライブ活動も続けてきた。KIKKUN-MK-IIさんはグループのメインコンポーザーを担当し、ライブではギター・ボーカルを担当。中二病トークが特徴。
──KIKKUN-MK-IIさんはアーティストとして活動される一方で、YouTubeやニコニコ動画でゲーム実況配信も続けています。音楽活動を知ってもらうために2009年からゲーム実況を始めたとのことですが、そのあたりのことを教えていただけますか?
KIKKUN-MK-II(以下、KIKKUN):僕たちMSSPは昔からアドリブ色が強くて、活動も生き方もあまり計画性がないんですよね。たとえばみんなで配信動画を撮るとなっても台本とか作ることはなくて、ある程度の大枠だけ決めてあとは自由に話しています。そんなノリで12年続けてきました。
──12年のアドリブはすごいですね…。今もそのノリは変わらず?
KIKKUN:変わらないですね。変わったのは、北海道の実家で暮らしていたのが、上京して東京で一人暮らしするようになったことくらいかな? 撮影や仕事に行きやすくなるというのもありますが、やってることは変わっていません。
──東京にいたほうがフットワークは軽い、というのはありますよね。
KIKKUN:今はインターネットでどことでもつながれる時代ですけど、結局自分自身が動くことが大事とも思います。
僕たちが活動し始めた頃のニコニコ動画は、まさにインターネットにすごく期待していたというか、日本や世界のどこにいてもつながってるよねみたいな感覚を楽しんでたと思うんですよ。うちのメンバーのあろまほっともそうなんですけど、活動し始めてから半年くらいは顔を知らなかったですからね(笑)。出会いのきっかけはネットだけれど、実際に会ったことはないという人は今でも多いです。
上京して自分が動くことでできることも実際にあったので、ネットでの活動と自分自身が動くことの違いはおもしろいなと思います。
──今回は新発売の「MateView GT」が、ゲームを含めてさまざまな作業をされるKIKKUNさんと相性がいいのではと思い試していただきました。まず、主にゲームでの使い心地はいかがでしたか?
KIKKUN:やっぱり湾曲しているのが良いですね。世界観に没入できて、ゲームをプレイするにはピッタリだと思います。
──ちなみに、いちばんお好きなゲームってどのタイトルでしょう?
KIKKUN:僕が初めて実況動画を投稿したのが『Halo 3: ODST』なんですけど、もうすぐ最新作の『Halo Infinite』が発売されるんです(インタビュー時は発売直前)。今はマルチプレイが無料公開されていてお試しで遊んでるんですが、やっぱり『Halo』は神ゲーですね。FPSゲームそのものはあまり得意ではないんですが、SFな世界観が好きで。『Halo』シリーズは10年以上続けてます。ロマンというか、とにかくカッコいいです。
──他に実感したことはありますか?
KIKKUN:湾曲していて“囲まれてる感じ”が、宇宙船のコックピットに似ているなと。そこにロマンを感じました。自宅では29インチのディスプレイ3枚を縦に重ね、その周りに機材を置いてコックピットみたいにしてるんですが、「MateView GT」なら“コックピット感”をさらに高められるかもと思いました。
──29インチを縦に3枚というのは、作業スペースとしてはすでに相当に広いはずです。それと比べて「MateView GT」はいかがでしたか?
KIKKUN:湾曲してるおかげか、大型なのに邪魔じゃないと思いました。横の広がりが抑えられているので、今の僕のPC環境にもそのまま置けそうです。デスクの両端にモニタースピーカーを置いてるので、あまり大きなディスプレイは置きにくいんですけど、これなら湾曲してるからいけそうだなって。
──165Hzというリフレッシュレートの高さは、ディスプレイを使っていて感じましたか?
KIKKUN:『Halo』のようなFPSをプレイしていると、そこはわかりました。僕はプロゲーマーの方たちほどシビアなプレイはしていないんですけど、今までのディスプレイでプレイしていたときにあった違和感がなくなったというか、スムーズさに差を感じました。今使ってるディスプレイは60Hzのはずなので、その差かなと。
あと、スタンドが邪魔にならないのも良いですね。ディスプレイの足元がスッキリしています。気軽に移動させられるし、スタイリッシュな印象です。グラフィックも美麗ですね。
──KIKKUNさんはゲーム実況や音楽製作などもされているので、そちらでの利用感もうかがえればと思いますが、その前にどういったソフトや機材を活用しているのか、環境面を教えていただけないでしょうか。
KIKKUN:ゲーム配信ではOBS(Open Broadcaster Software)を使ってます。このソフトが登場する前は、100GBとかある撮影データを、寝てる間にエンコードしたりしていました。エラーが起こるとやり直しで、その日の動画投稿もできませんでした。OBSのおかげで、そういったことはなくなりましたね。
音楽制作にはCubase ProというDAWソフトをずっと使ってます。機材はRMEのオーディオインターフェース(PCから高音質での音声出力をするための機材)と、GENELECのスピーカー、あとはキーボードが2台かな。最近はアンプシミュレーター(エレクトリックギターのサウンドをヘッドホンで聴くための機材)を変えてみようかなといろいろ試していて、Neural DSPの「Quad Cortex」を使ってます。
──「Quad Cortex」は、Twitterでも絶賛されているのを拝見しました。あれカッコいいですよねぇ。
KIKKUN:次ライブツアーをやるとなったら、もう全部これで良いですね。本当に音が良いですよ。小さいのにテクノロジーの塊というか、これ使ってて音が悪かったら自分の責任だと思います(笑)。
──作業環境のコクピットみたいにしているとお話もそうなのですが、新しいテクノロジーやガジェットをかなり楽しまれているように見えます。
KIKKUN:テクノロジー、超大好きです。たとえば、ギターの世界はテクノロジー革命が毎年のように起きていて、ギターにエフェクターをそのまま搭載したものとかアンプシミュレーターを内蔵したものとか、おもしろいものがどんどん登場してるんですよ。
テクノロジーの流行を追っているのと同時に、アナログの魅力に目をつけてもいます。小さなアナログのエフェクター(楽器の音にさまざまな変化をかける機材)をギター本体に内蔵してしまうようなアイディアもあるんです。こうしたアナログとデジタルの融合みたいな流れも、めっちゃ好きですね。
──DAWソフトは横に伸ばして使うことが多いですし、こう見ると横長ディスプレイとの相性はとても良さそうですね。
KIKKUN:ですね。でも、結局は普通にインターネットしてる時間が一番長くて。グラフィックが美麗で見やすいのもあって、ググったりする作業での快適さのほうが印象に残りました。通常業務で疲れないって大事だと思います。
かなり横長なのでブラウザで調べ物しつつWeb会議しつつみたいな同時作業もしやすいです。ゲームをプレイしながらゲームを録画するときにも使いやすい。マルチディスプレイだとディスプレイとディスプレイの境目などに違和感を覚えたりもするので、1つのディスプレイですべて収まるのがやっぱり使いやすいんだなと。
──マルチディスプレイとは差別化できる点ですね。
KIKKUN:僕はマルチディスプレイ環境ですけど、できる限り1つのディスプレイで完結させたいなとは思ってます。ときどきチラっと見るものだけ上のディスプレイに表示して、基本は首が疲れないメインのディスプレイを見るようにしています。
──配置の関係で見えやすさに差がでるって面はどうしてもありますよね。
KIKKUN:湾曲して横に長いというのは理にかなってますよね。ゲームや音楽作りのほか、Netflixなども見たんですけど、映像は綺麗だしディスプレイに囲まれてるから映画館みたいな感覚もあるし、これまた最高です。どういう仕組みでそう感じるかはわからないのですが、目に対して常にディスプレイが一定の距離にある感じでした。目が疲れにくいような気もしました。
──確かに。仮に平面で大きなディスプレイの場合、端は斜めに見ることになりますが、湾曲していることでより自然な角度で見やすいのが大きな違いということですね。
──KIKKUNさんから見て、今回の「MateView GT」というディスプレイ、まとめるとどのような存在でしたか?
KIKKUN:とにかく、ロマン。ロマンにあふれたディスプレイです。SF的なものが好きな人はぐっとくると思います。こういうコックピットみたいなディスプレイがゲームセンターにたまにありますが、あのゲーセン感覚を自宅で味わえちゃいます。
──ゲーセン筐体感覚のディスプレイ、それって絶対楽しいやつ!
KIKKUN:実はこれが一番大事な要素だと思うんですけど、このディスプレイは使っていて気分が良いです。テンションが上がります。自分の気持ちを上げるってほんとに大切なので、作業効率が上がらないなって人はこういった「テンションが上がるもの」をゲットしてみると良いかも。作業効率というリアリスティックな面においても優れてます。ロマンと作業効率、この2つを両立させてますね。
──どんな人にオススメだと思いますか?
KIKKUN:今の生活がなんとなくつまらないって人かな。テンションが上がればすべてにおいて良い影響が出ると思うんですよね。僕も機材はテンションが上がるかどうかで選んでますし、飾ってるだけで良い気分になる楽器って弾いていても楽しいじゃないですか。
最後にすごくエモい言葉が出てきて、ジンときました。
PCのディスプレイって、意外と買い替え時期が難しいアイテムだと思うんです、なかなか壊れないし。そんなジャンルの製品を、究極的にはカッコいいか、テンションを上げてくれるかでみれてしまう。その場のノリを大切にしながらマルチな活動を続けてきたKIKKUN-MK-IIさんならではの目線でしょう。MSSPのスタイルに完全に通じちゃってます。テンションが上がればどんな作業も気分良くできちゃうっていうのは真理ですよねぇ。
ロマン要素を有しつつ、大型でワイドゆえに作業効率も抜かりなし。「HUAWEI MateView GT 34インチ スタンダードエディション」は、ゲームからふだん使いまで多様な使い方にハマる、真の意味でマルチなディスプレイでした。
Photo: 小原啓樹Source: HUAWEI