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「おれ、衛星と通信してるんだ」って言うためなら、月6万円のネット回線は安い

書かれた 沿って mobilephonebrand

SpaceX(スペースX)が提供する、低軌道からの高速インターネットこと「Starlink」。こちらにて、より高速でより高価な新プランの導入が発表されました。

「Starlink Premium」では150〜500Mbpsでの通信速度が実現されており、標準プランの50〜250Mbpsよりもかなり高速。また、アップロード速度も20〜40Mbpsと2倍になっています。通信ラグ(遅延)は業界最高水準の20〜40ms(ミリセカンド)で、「地上」でのブロードバンドインターネットの12〜37msに迫る数値です。

「Starlink Premiumは通常のStarlinkの2倍以上のアンテナキャパシティを持ち、企業を含むより高い水準を求めるユーザーに高速かつ高いスループットを提供します」と、同社のウェブサイトでは説明されています。

「おれ、衛星と通信してるんだ」って言うためなら、月6万円のネット回線は安い

より大きく高性能なアンテナによるアップグレードはありがたいのですが、その価格は大きく上昇します。標準プランでは(猫にも人気な)アンテナが499ドル(約5万7000円)、月額料金が99ドル(約1万1000円)なのにたいし、Starlink Premiumはアンテナが2500ドル(約29万円)で月額料金が500ドル(約5万8000円)なのです。これは、地上波インターネット(AT&Tなら2Gbpsと5Gbpsがそれぞれ月額110ドルと180ドル)とくらべてもかなり高額です。

この価格帯から、Starlink Premiumが小規模なオフィスや店舗、ヘビーユーザーを対象としていることは明らかです。つまり、企業ユーザーや有線インターネットが利用できない遠隔地の富裕層がターゲットなのです。

Starlink Premiumは通信速度が速いだけでなく、「過酷な気象状況」でも優れた性能を発揮します。さらに、ユーザーは24時間356日のVIPサポートを受けることができます。

スペースXは現在Starlink Premiumの予約を受け付けており、今年の第2四半期(4月〜6月)に最初のユニットを提供する予定です。一方で同社はチップ不足のために通常プランの納期を延期(2021年中旬から2022年へ)し、謝罪のメールを配信しています。

スペースXの一部門であるStarlinkはすでに2000機の人工衛星を打ち上げており、FCC(連邦通信委員会)からは約1万2000機の打ち上げが許可されています。そして最終的には3万機を追加し、遠隔地などを含めた全世界を継続的にカバーする予定です。スペースXを率いるイーロン・マスク氏は昨年8月、Starlinkが14カ国の顧客に10万台の衛星アンテナを出荷したと発表しています。