LINEは9月10日、LINE Business Conference「LINE DAY 2020 ―Tomorrow’s New Normal―」をオンラインにて開催しました。LINEは年に一度カンファレンスを行い、LINEの新機能や今後の事業計画などを発表します。今年は「LINE × New Normal」をテーマに、LINEの8つの分野について発表しました。
LINEの非接触決済サービス「LINE Pay」が、2020年内に「Apple Pay」に対応します。これにより、iPhoneやApple Watchをかざすことで決済が行えるようになります。すでにAndroidユーザーはGoogle Payでの非接触決済に対応しているため、コード支払い、かざして決済、クレジットカード(Visa LINE Pay)といった決済手段が利用できます。
現在、コード支払い、かざして決済が利用できる店舗数は、国内で330万カ所以上。Visa LINE Payクレジットカードは、国内外のVias加盟店(6,100万店舗)で利用できます。今後は、オンライン決済も含めて全世界で9,000万以上の決済利用を目指し、LINE Payをさらに普及させていくとのことです。
オンライン予約やトークを通じた予約ができる「LINEで予約」を、2020年11月からスタートします。ファーストパートナーは「ぐるなび」で、ぐるなびに加盟している飲食店のうち、ネット予約に対応している店舗はLINEからの予約が可能になります。
さらに、LINEの中で店舗を探せる「LINEプレイス」を2021年2月以降にリリース予定です。LINEプレイスは、LINEのホームタブやトークから店舗を探せるサービス。店舗の公式アカウントとも連携できるため、探した店の予約にもスムーズに進めます。
ユーザーはお気に入りの店舗をまとめたコレクションを作成して、友だちにシェアすることも可能。第一弾は「LINEプレイス for グルメ」として飲食店の情報ですが、今後は美容サロンなどの領域にも広がる予定です。
また、キャンペーン応募プラットフォーム「LINEで応募」が9月以降にスタート。レシートやシリアル番号、LINE Pay決済と連動した応募に対応します。応募忘れのリマインドや応募状況を確認する機能も。お店の中でLINEを開いているユーザーに対して、商品情報やクーポンなどを配信する、デジタル店頭POPソリューション「LINE POP Media」も9月以降にトライアル提供を開始します。
LINEのビデオ通話を利用して、医師の診療を受けられるオンライン診療サービス「LINEドクター」が、11月から開始します。クリニックの検索、予約、診察、決済までをLINEで行えます。これまでのLINEヘルスケアはトークを使った診療でしたが、実際に顔を見て診察を受けることも可能になります。
LINEはまた、LINE MUSICで個人・インディーズが配信している楽曲の再生回数が、2019年1月から2020年7月までの間に530%も伸びていることを明かしました。今回、アーティストやクリエイターの創出につながる機能もスタートします。
近日中にLINEタイムラインがマルチアカウントに対応するとのこと。オフィシャルアカウントとプライベートアカウント、趣味発信用アカウントなどの使い分けができるようになります。
一定の基準を満たしたアカウントは動画コンテンツに広告を掲載することによって、広告収入を得られるように。広告はインストリーム広告とバナー広告の2種類が提供されます。また、セルフプロモート機能によって、ターゲットとするユーザーのフィードに自分の投稿を表示することも可能です。
そして、音楽ディストリビューションサービス「SOUNDALLY」を2020年冬に開始予定です。スマホから音楽を販売、配信できるサービスで、SOUNDALLYに登録することでLINE MUSIC以外の音楽配信サービスにも登録可能となります。特徴は、何曲でも無料で登録することができて、音楽試聴に関する収益はすべて配信者に還元される点です。