「d払い(コード決済)」は、d払いアプリを使い、スマホに表示されたバーコード/QRコードから支払えるサービス。今回新しく追加された「d払いステップボーナス」の内容を見ていこう
「d払いステップボーナス」はドコモユーザーを対象に、2021年9月1日~2022年3月31日まで行われるプログラム。「d払い(コード決済)」の毎月の利用回数などの条件を達成することで、翌月のdポイントの還元率が最大3%になります。
まだまだキャッシュレス決済サービスのキャンペーンでは10%、20%といった大きな還元がありますが、日々の買い物で得られるポイント還元率は徐々に縮小傾向にあります。そんな中、最大3%という数字は魅力的。しかも1回利用しただけでも0.2%アップするので、利用しがいがあります。
「d払いステップボーナス」は①前月の支払い回数、②支払い方法、③ドコモの契約プランによって還元率が変わります。
まず①前月の支払い回数ですが、「d払い(コード決済)」の基本還元率の0.5%に、1~4回の決済で+0.2%、5~14回で+0.3%といった風にアップし、50回以上で1%還元になります。
そして②支払い方法ですが、「d払い(コード決済)」の支払い方法をドコモのクレジットカード「dカード」に設定することで+1%に。ただこれは「dカード」で決済した時の通常ポイントなので、特にお得というわけではありません。
筆者は「d払い(コード決済)」の支払い方法を毎月のケータイ料金と一緒に支払う「電話料金合算払い」にして、その料金を「dカード」で決済しているので、これまでにも1%還元が得られています。
ただ、「電話料金合算払い」では、いくらがスマホ代金でいくらが買い物代金かが、引き落とし金額を見ただけではわからないので、この機会に「電話料金合算払い」を止め、支払い方法を「dカード」に設定することにしました。
【現在】d払い(コード決済)→電話料金合算払い→dカード(1%)→銀行口座より引き落とし |
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↓ |
【今後】d払い(コード決済)→dカード(1%)→銀行口座より引き落とし |
③ドコモの契約プランについては、対象のギガプランを利用していると+0.5%になります。
対象のプランは「5Gギガホ プレミア」「ギガホ プレミア」「ギガホ プレミア(2年定期)」「5Gギガホ」「ギガホ2」「ギガホ2(2年定期)」。
筆者は「5Gギガライト」プランを利用しているので該当しません。なお該当するプラン利用者でも今は「d払いステップボーナス」ページで還元率が表示されておらず、ギガホプラン契約の還元率は10月12日から反映されるそうです。
d払いステップボーナスの還元率 | 還元率 | |
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ステージ還元率 | 1~4回 | 0.2% |
5~14回 | 0.3% | |
15~29回 | 0.5% | |
30~49回 | 0.7% | |
50回以上 | 1% | |
対象ギガプラン利用 | 0.5% | |
本プログラム以外の還元 | 還元率 | |
基本還元率 | 0.5% | |
支払い方法をdカード設定に | 1% |
ということで、筆者の場合は、基本還元率0.5%+dカード設定1%+決済回数次第で1%となり、最大2.5%還元を得ることができます。
早速、今月、1回目の決済をしてみたところ、来月の還元率予想が0.2%アップして0.7%に。少しの努力が還元率に反映されるので、俄然、「d払い(コード決済)」で支払いたくなります。
このような決済回数によって還元率が変わるプログラムはPayPayも行っていますが、リニューアルされた「PayPay STEP」では1回300円以上の決済を30回し、その決済金額5万円以上にならないと+0.5%が得られないので、「d払い(コード決済)」の方がハードルが低いといえます。
「d払い(コード決済)」の支払い方法は、ホーム画面の「アカウント」で変更することができます。「お支払い方法」をタップすると、「dカード」に設定するポップアップが表示されるので、「設定する」をタップ。その後にネットワーク暗証番号を入力して認証すれば、「お支払い方法」が「dカード」に変更されます。
支払い方法を「dカード」に変更したことで、筆者は今月(2021年9月)の還元率が1.5%、来月(2021年10月)は1.7%に変更になりました。この後はひたすら「d払い(コード決済)」で決済して、翌月の還元率をアップするのみです。
「d払い(コード決済)」は、d払いアプリを使い、スマホに表示されたバーコード/QRコードから支払えるサービス。申込みも不要のため、ドコモユーザーの人はとりあえず「d払い(コード決済)」で1回決済してみてはどうでしょうか。そうすれば翌月の還元率が0.2%アップになるので、通常より少しお得になります。
情報誌の編集部から編集プロダクションを経てフリーランスのライターに。現在は小学館発行のビジネス情報誌「DIME」を中心に、企業のオウンドメディアや情報サイトなどで幅広く執筆。生活情報サイト「All About」のガイドも務める。自称、キャッシュレスクイーン。スマホ決済や電子マネー、クレジットカード、ポイント、通信費節約などのジャンルのほか、趣味の文具や手帳の記事も手がける。
この著者の記事一覧はこちら現金を使わず、手軽に支払えるキャッシュレス決済。多くの会社が独自のサービスを展開し、それぞれに強みを持っています。連載「モバイル決済ミニ情報」では、主にスマートフォンを使った決済サービスにまつわる小ネタを紹介していきます。 |