SNS用途にとどまらない、クリエイティブなインカメラ撮影との出会い。
数年前までは「スマホのカメラなのに高画質!」みたいな驚きがありましたが、最近はスマホでも綺麗なのは当たり前な感じじゃないですか? ポートレートっぽくぼかしたり、広角でダイナミックに撮影したりと、改めて考えるとすごい時代になったものですよねぇ。
そして、スマホカメラならではの文化といえば、自撮りでしょう。2018年1月26日にauから発売され大人気の「HUAWEI nova 2」は、約2000万画素という高画素なインカメラを搭載した、まさに自撮り特化ともいえるスマホなんです。ついにインカメラもここまで来たか…!
もともとHUAWEI nova 2の製造元・ファーウェイはカメラにすごく力を入れているメーカーです。あのカメラの老舗・Leica(ライカ)と協業してデュアルカメラを搭載したスマートフォンを開発、デュアルカメラはその後ハイエンド機のデフォルトになるなど、スマホカメラの可能性を先取りし、追い続けています。
で、今回のHUAWEI nova 2です。約2000万画素のインカメラは現行のスマホの中でもトップクラス。ここまで高画質なら単なる自撮りにとどまらない撮影ができるのでは…?ということで、プロクリエイターにインカメラ縛りで遊んでもらいました。
大口 遼(おおぐち・りょう):映像クリエイター。MTV JAPAN、渋家(シブハウス)、メタクラフトなどでムービー制作に従事。
さっそく、こちらの動画をご覧下さい。
最近は「Snow」とかのデジタルアプリで何でもできてしまうじゃないですか。なので、何か物理として面白いものができないかなと思って、プリズムを使うことにしました。
カメラの前でかざすことでフレアやゴースト(カメラ用語。光の影響で映像が白っぽくなったり光源が写り込んでしまう現象)を引き起こせます。光を歪ませることで面白く撮れるかなと。
とは、今回HUAWEI nova 2を使ってもらった大口遼さんの言。なるほど、アプリによるエフェクトではなく物理的・光学的に変化を与えることでユニークな映像が撮れるということですね。
撮影の様子をご覧いただければ、何をやったのか一目瞭然ではないかと。
プリズムをインカメラに押し当てて、光を操作しています。こういったアイテムを利用して、リアルタイムに調整しながら撮影できるのはインカメならでは。ちなみに、動画で使っているプリズムは2000円ほど。思ったよりお安い。
そんなアイデア面もさることながら、まるでアウトカメラで撮ったかのような動画です。モデルさんの髪の毛の流れや、顔の細部などのディティールがちゃんと描写されていますし、奥行き感もあります。ノイズもありません。あと、お肌がとにかく綺麗に写っていますが、これは肌を自動で補正してくれるビューティーモードの力。
続いては、こちらのGIFアニメをどうぞ。HUAWEI nova 2のインカメで撮影した動画を変換したものです。
なにやら音楽動画コミュニティアプリ「Tik Tok」的なスピード動画感ですが、これは透明のビニール傘に電飾を巻き付けて、それを回転させながらコマ撮りしたとのこと。特殊効果っぽい映像に仕上がっていますね。圧縮されていますが、夜間撮影にもかかわらず、モデルの顔は綺麗に写っているのも見逃せません。
次のGIFアニメのようなお遊びもできます。
サングラスのうえに映る動く目玉。これ、アプリのエフェクトではありません。顔の前にディスプレイを置き、動画を表示させ、それをサングラスに反射させています。こちらも暗所での撮影ですが、ポイントになる目玉はくっきり映っています。
おっと、そういえばインカメラで撮影したセルフィーをまだ紹介していませんでしたね。撮って出しの写真をご覧下さい。
構えて1秒でこのアート感。露光を調整してちょっとクールな雰囲気に。ぱっと見で荒れたところも見つかりませんし、綺麗なものです。
HUAWEI nova 2のインカメラは、そのもので綺麗っていう感じでした。ビューティーモードなしでも人物が綺麗に撮れますし、ホワイトバランスもしっかりしている。ちゃんと撮れるいいカメラだと思いますよ。そこにアイディアが絡めば、いくらでも面白い画が撮れると思います。
HUAWEI nova 2のインカメを使い込んだ大口さんが言うように、確かにこれは遊べる性能ですね。
お次はHUAWEI nova 2のデザインをみていくとしましょう。そのアルミボディはややざらついた手触りのマット仕上げ。ベゼルは緩やかにラウンドしており、持ち心地やサイズ感は良好。143gと軽量な部類ですが、重量感があるのが不思議。ギュっと詰まってる感があります。そして背面には、約1200万画素+約800万画素のダブルなレンズと指紋認証センサーがついています。
実はこの指紋認証センサーはカメラシャッターにもなるんです。ちょうど本体を持ったときに人差し指が認証センサーにかかるので、そのままそっと触れればカシャっと撮れるというイメージ。親指で画面のシャッターボタンを押すよりもラクですし、本体もブレにくいのが利点ですね。
アウトカメラでポートレートモードを使った撮影するとこんな感じ。うん、奥行き感もバッチリ。ポートレートモードや、被写界深度を調整するワイドアパーチャを使えば、ボケ具合をコントロールした撮影が手軽に楽しめます。SNSに流れてくる写真も、どんどんクオリティアップしていくなぁ。
スペックもバランスよく高く、CPUはオクタコアのHUAWEI Kirin 659(4 x 2.36GHz + 4 x 1.7GHz )、メモリは4GBで、ストレージは64GB。ふだん使いでもストレスなく使えます。ファーウェイ独自のサラウンドシステム「HUAWEI Histen」に対応するなど、音響面も優秀です。発売はauとUQ mobileから。
とはいえ、インカメラに全力をぶっ込んだ感のあるHUAWEI nova 2。自撮りが楽しめるスマホという言い方をすると「いや、自分は自撮りしないんで…」となるかもしれませんが、むしろここは、インカメラが楽しめるスマホという言い方をしたい。アイディアを受け止めて綺麗に形にしてくれる、という意味で。
アウトカメラではできなかった、思いつかなかった撮影も、この画素数のインカメラなら叶えてくれるでしょう。たとえば、カメラを空に向けつつ集合写真を撮ってみたり、観覧車から下に向けてダイナミックセルフィーしてみたり。そこにプリズムのような物理的なアイディアなども加われば…もう可能性が無限大ですな。
セルフィーも、クリエイティブも、インカメラ体験をアップグレードするスマホ「HUAWEI nova 2」。この描写力で、あなたなら何を撮りますか?
Image: 小原啓樹, 大口遼, ギズモード・ジャパン, ファーウェイ・ジャパンVideo: 大口遼Source: au, ファーウェイ・ジャパン撮影協力:磯崎愛生
(ヤマダユウス型)