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この最新トラッカーは「残りHP」がわかってしまう:Garmin vívosmart 4レビュー

書かれた 沿って mobilephonebrand

測って楽しいスマウォッチ。

Garmin(ガーミン)といえばGPS、そう思っていた時期が僕にもありました。でも、スマートウォッチやアクティブトラッカーに求める機能って人によりけりで、多機能さとバッテリーはいつだってトレードオフです。そのGPS、本当に必要?

2018年9月に発表された新製品「Garmin vívosmart 4」は、そのあたりの機能を上手くまとめつつ、デザインも良い感じなアクティブトラッカー。体力を0〜100でスコア化する「Body Battery」なる独自機能がウリで、装着中はいろんな人に「今バッテリーいくつ?」と聞かれました。残りHPがバレてしまう!

というわけで、たっぷり1カ月試してみたレビューをお届けしましょーう。

Garmin vívosmart 4

これは何?:Garminのミドルエンド系アクティブトラッカー価格:1万6482円好きなところ:スマートな機能とサイズ感、タフなバッテリー、ユニークなBody Battery機能好きじゃないところ:時計としての信頼性があと一歩

スマートな外観と操作性

活動量計としては、歩数、心拍数、睡眠量、上昇階数、移動距離、消費カロリー、ストレス値などを測定できます。また、スマホに飛んでくる通知を表示させたり、天気予報やバイブアラーム、スマホの音楽再生なども可能です。バッテリーは最長7日間で、水泳もイケる防水持ち。

バンドの質感はデコボコしたシリコンで、汚れや汗にも強そうな手触り。プラスチッキーな感じはなく、上品な印象ですね。カラーは4色ありますが、このメルロー/ローズゴールドの色合いは、アクティブトラッカーらしからぬ上品な雰囲気で気に入りました。

ディスプレイは有機EL。タッチや上下スワイプで操作します。また、ディスプレイの下部がホームボタン的なものになっています。タッチ感は良好。歩きながらでも通知や歩数をサッとチェックできますよ。

うわっ…私のエネルギー減りすぎ…?

心拍変動(HRV)や睡眠量を総合的に判断し、ユーザーのエネルギーレベルを0~100でスコア化する独自要素「Body Battery」。メーカー的にも推し要素っぽいんですけど、ぶっちゃけ「医学的根拠のない数値を見て何になるんですかね〜」って思ってたんですよ、使うまでは。

でも、これが意外とおもしろくて、わりとハマってしまいまして。vívosmart 4と連携するアプリ「Garmin Connect」のライフログを見ながら話しましょう。

これはある休日のログです。Body Batteryを見てみると、昼過ぎまでぐっすり寝て体力を回復し、そこから緩やかに減っていってるのがわかります。この日は地元で買い物をしたので、夕方あたりにストレス値とステップ数が固まってますね。20時ごろに少しだけ回復してるのは、こたつで寝たからです(こういうのもしっかりトラッキングしてきます)。

で、こっちはイベント取材(Inter BEE)に早朝から幕張メッセへ行った日のログ。

この最新トラッカーは「残りHP」がわかってしまう:Garmin vívosmart 4レビュー

バッテリーがガッツリ減ってますね! ストレス値が小さいところはプレスルームで執筆をしていた時間でしょう。前日の睡眠も少ないし、体感的に「ちょっと眠いけど頑張るかぁ」というシチュエーションも、いざ体力を可視化するとこんな風になってるんだなーとしみじみしました。

一日じゅう家に居たら?

もう1つ見てみましょう。発売されたばかりの『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』を、1日中引きこもってプレイしていた日のログです。

全ッ然減ってね〜。活動してないから当然っちゃ当然なんですけど、活動日と休息日で体力の減りがここまで違いうんだなぁ。ちなみに、ここでいうストレスはイライラではなく肉体への負荷のことなので、ただ起きてるだけでもある程度ダメージがあります。マクドナルドで作業するのと自宅で作業するのとでは、ストレス値が違ってきました。やっぱ心拍の変化量とか違ってるのかな。

Body Batteryの功罪

こうした日々のエネルギー遷移がグラフ化されると、体力という感覚的なモノを定量的に見れておもしろいですね。たとえば疲れやすい人のBody Batteryを測定したら、どこに原因があるのかもわかるかもしれなません。回復量が少なければ睡眠を改善したり、消費量(運動量やストレス値)が大きいなら休憩や瞑想の時間を増やすといいのかも。医学的アプローチではないけれど。

でも逆に、自分としてはそれほど疲れている自覚はないのに、Body Batteryの数値の減りを見て「実は自分は疲れてるのかっ」と思ってしまうときもたまにあって。Body BatteryはあくまでもGarminによるオリジナル数値なので、ざっくりな指標程度に見ておくが吉だと思います。

にしても、どうやったら0になるんでしょうねこれ。レビュー中は最低値でも23とかでしたけど、むしろ0は命のバッテリーもきれた状態なのか、あるいはポケモンでいうひんしみたいな感じなのか。二徹とかしたらイケる?

機能、バッテリー、デザイン。全体のバランスが好き

vívosmart 4の機能を最大限に発揮させるには、睡眠時にも着けてないといけません。でないとBody Batteryの回復量が測れませんから。では、vívosmart 4は寝るときに手首に着けていても違和感がないサイズなのか。答えはもちろんイエス。むしろ外す機会がなさすぎるのが問題になるほどでした。

スタイルとして、僕はお風呂のときに外して充電するようにしてました。レビュー用に編集部が買ったものだから、お風呂にもってくのもどうかなーという気持ちもありましたし、毎回充電するわけでもないので。それくらい1日中着けていられるってことです。充電器もカチっとハマるタイプなので、無線タイプのように充電しそこねることもありません。週末の長湯のときに充電すれば充分。

バッテリーについても文句はなし。公称7日間ですが、レビュー中は6日もちました。トラッキングできる要素と充電の頻度を考えれば、優秀なもち具合といえるでしょう。そりゃ普段使ってるSteel HRは20日以上もちますけど、トラッキングできる数値が違いすぎるし。

冒頭で話したGPSについてですが、僕の場合はワークアウトはほとんどなく、ライフログとして使うので、ことさらに必要とは感じませんでした。それにGPSが入ればバッテリーは大きくダウンするはず。GPSよりもバッテリーを優先したいって人も多いでしょうよ。

時計としての本分(?)はもうちょっとしっかりしてほしい

vívosmart 4は手首をくるっとするジェスチャーで点灯するのですが、アプリ「Garmin Connect」側のユーザー設定で決めた睡眠時間のあいだは、ジェスチャーが反応しません。たまに早起き(設定上の睡眠時間内)して活動するとジェスチャーが効かないから、時間を表示するためにはディスプレイをタップする必要があるんです。コレが電車に乗ってるとかなーりうっとうしい。それならスマホで見るわ、と。

また、15分ほど歩いてると自動でウォーキングアクティビティと認定され、ラップ測定が始まります。こうなると手動でラップを終わらせるかラップ測定が終わるまで時計が表示されません。アプリ「Garmin Connect」のデバイス→アクティビティオプション→ウォーク内の自動ラップをオフにすれば、この機能はなくなります。

などなど、時間を表示させるという、ある意味で大前提な仕事にやや手落ちを感じた次第。アクティブトラッカーは時計ではないと言われればそれまでなんですけど、時間だけは常に出るようにして欲しいなぁ。ジェスチャーの精度も、もうちょい頑張れると思う。

ビバ・スマートに付き合える、ちょうど良いトラッカー

vívosmart 4を選ばない理由はいろいろとあります。GPSがない、酸素飽和度測定が日本ではできない、血圧測定がない(これは仕方ない)。でも、今までの心拍や歩数のトラッキングから、もう一歩踏み込んだライフログを収集してみたい人にとって、vívosmart 4は魅力的なトラッカーです。

寝ながらでも邪魔にならないサイズ感、服装を邪魔しないデザイン、価格、そしてバッテリー寿命など、日常使いしやすい要素が揃っていますから。そう、何かとちょうど良いんですよ、vívosmart 4は。もちろんアクティビティにもイケますが!

Body Batteryについては、そんなに深刻にとらえず「ふーん、こんな感じなんだ」くらいに捉えると良いかなと。1週間の活動量の遷移を振り返って、運動量や休息量を調整したり、あるいは「あの日は忙しかったなー」と思い出に浸ったり。そのくらいの距離感で良いと思います。

でも、昼寝で本当に体力は回復するんだなって、Body Battery見て実感わきました。パワーナップ!

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Source: Garmin