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ボルボ・カーズは、クアルコム・テクノロジーズのSnapdragon Cockpit Platformsを使用し、ボルボおよびポールスターの次世代の電気自動車に搭載するGoogle Android Automotiveベースのインフォテインメントシステムを次のレベルへ進化させる。Snapdragon(スナップドラゴン)は、クアルコム社が開発したSoC(システム・オン・チップ)のことだ。
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ボルボ・カーズとテクノロジー企業であるクアルコムの研究開発能力を活用することで、Google Androidを搭載したボルボの次世代インフォテインメントシステムの全体的な機能を向上させ、より高速でより応答性の高いシステムの実現が可能となる。クアルコムのスナップドラゴン・コックピットプラットフォームは、高性能コンピューティングの中心的なハブとして設計されている。近い将来発売するポールスター3 SUVやボルボの次世代電動SUVで、ハイレベルなグラフィックやオーディオ、人工知能の要件を満たすことができ、しかも消費電力は非常に低くなる。最新のスナップドラゴン・オートモーティブプラットフォームを使用することで、ボルボ・カーズの次世代インフォテインメントシステムは現行の2倍以上高速化し、グラフィックス生成能力は最大10倍まで高速化される予定だ。ボルボ・カーズにとって、2030年までに完全な電気自動車会社となり、プレミアムEVセグメントにおけるリーダーとなるための移行は、単にEVを提供するだけでなく、シームレスなコネクティビティ、業界最高水準の安全基準、高度な自動運転、最高のユーザー体験を提供することも意味している。これらの高い目標をサポートするために、ボルボ・カーズは世界のテクノロジーリーダーと協力し、実現に向けた活動を行っている。ボルボ・カーズの製品開発責任者であるヘンリック・グリーン氏は、このように述べている。「ボルボ・カーズは、クアルコム・テクノロジーズやGoogleのような技術リーダーと協力し、お客様に最高の体験を提供することを信条としています。クアルコムの技術が当社の近い将来発売するSUV電気自動車に搭載されれば、当社のGoogle Androidベースのインフォテインメントシステムは次のレベルに到達するでしょう」クアルコムとGoogleの協力により、ボルボ・カーズは次世代のEVで業界をリードするビデオ、オーディオ、コネクティビティ性能を実現することができる。クアルコム・ヨーロッパのシニアバイスプレジデント兼ヨーロッパ/MEA担当プレジデントであるエンリコ・サルバトーリ氏はこう述べている。「私たちの目標は、最先端の拡張性とアップグレード性のある技術を統合し、現在および将来にわたってお客様にプレミアム体験を提供することで、ボルボ・カーズをサポートすることです。クアルコムは、エンジニアリング、サービス、製品マーケティング、市場開拓にまたがる、ヨーロッパにおける自動車分野の強力な組織力を誇りに思います」なお、この提携には無線で継続的に展開される将来の改良も含まれており、さらにボルボ・カーズが今後もプレミアムでコネクティッドな、そしてインテリジェントでレスポンスの良い車内体験を提供できるようにするための強固な基盤を構築するものだ。
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