「Android 12」のリリース時期、新機能は?--これまでの情報まとめ

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 「Android」ユーザーは、Googleの2月の発表以来、モバイルOSの最新バージョン「Android 12」の登場を待ちわびている。米国時間5月18日から始まるGoogleの年次カンファレンス「Google I/O」で、Android 12の正式版の詳細や、リリース時期などの発表が期待できる。

Googleは、開発者向けカンファレンス「Google I/O」でAndroid 12の正式版を披露するだろう。提供:Juan Garzon/CNET

 これまでに分かっているAndroid 12の情報を、開発者向けベータ版や浮上しているうわさからまとめた。

Android 12のリリースはいつ?

 Googleは、Android 12のリリース日程を発表していないが、通常は8月か9月ごろにAndroidのメジャーアップデートの最終版をリリースする。「Android 10」は2019年9月3日、「Android 11」は2020年9月8日にリリースされた。Androidユーザーは無料で新バージョンをダウンロードできる。

Android 12のベータ版はダウンロードできる?

 Android 12は現在、開発者向けベータ版がダウンロード可能だ。だが、この名称から分かるように、このバージョンは開発者向けだ。ベータ版というものはたいていバグが多く、デバイスに悪影響を与える可能性があるものだ。それでもベータ版を試したければ、メインで使っているスマートフォンではなく、テスト用デバイスにダウンロードすることを強くお勧めする。

 Googleは例年、AndroidのパブリックベータをGoogle I/Oの時期である5月にリリースする。早く試してみたい人は、これをダウンロードするのが最善だ。パブリックベータは通常、バグや問題が少ない。それでも、テスト用デバイスへのダウンロードをお勧めする。

Googleは例年、カリフォルニア州マウンテンビューのショアラインアンフィシアターで開催しているが、2021年はオンライン開催のみだ。提供:James Martin/CNET

「Android 12」のリリース時期、新機能は?--これまでの情報まとめ

正式版のダウンロード方法は?

 Androidのメジャーアップデートの常として、アップデートの入手方法はGoogle、サムスン、OnePlus、小米科技(シャオミ)などデバイスメーカーによって異なる。だが一般に、アップデートの配信が始まったら、[システム]>[詳細設定]>[システムアップデート]>[アップデートを確認]で確認できる。

Android 12対応デバイスはどれ?

 膨大な数のAndroidスマートフォンがAndroid 12へのアップデートをサポートするため、すべてをリストアップするのは難しい。一般的に言えば、「Google Pixel 3」以降のPixelシリーズや、サムスン、華為技術(ファーウェイ)、LG、Nokia、Motorola、OnePlus、Oppoなどの新しいスマートフォンも対応する。「GetDroidTips」というウェブサイトに、Android 12に対応すると予想されるデバイスのリストが掲載されている。

GoogleのPixel 3以降のPixelシリーズでAndroid 12のダウンロードが可能だ。提供:Stephen Shankland/CNET

Android 12の新機能

 Android 12は多数の新機能を備えたOSのメジャーアップデートだ。ここで紹介するのは、開発者ベータにこれまでに追加されてきた新機能の一部と、うわさされている機能だ。

アプリプライバシー機能

 Android開発者ブログによると、GoogleはAndroid 12でユーザーにアプリの透明性と管理機能を提供するための新しいプライバシー機能を追加するという。その1つは、ウェブサイト横断でCookieを使う場合の詳細情報の提供だ。また、アプリがユーザー情報をエクスポートする方法を変更する。これにより、アプリがアクティビティー、サービス、レシーバーを誤ってエクスポートすることを防げる。

 だが、これらの新ポリシーはAppleが最近の「iOS 14」のアップデートで更新したポリシーほど厳格ではないことは明記する価値がある。Appleの新ポリシーでは、ユーザーにアプリがどんな個人データを集めているかを表示する、いわゆる「栄養成分表示ラベル」や、「iOS 14.5」の更新により、アプリやウェブサイトを横断してユーザーデータを収集する場合は、その許可を求めることが開発者に義務付けられた。

通知のデザイン変更

 Googleは、通知のデザインをより現代的、機能的なものに変更している。通知をタップすると、従来のようにアクションを起こすために数段階を経るのではなく、アプリや機能にダイレクトに到達できる。開発者ブログによると、これによってすべてがより高速化できるという。

 テクノロジーメディアのXDA Developersが指摘するように、Android 12には、重要ではない通知を一定期間スヌーズする新しいボタンもある。また、Adaptive Notificationのランキングを有効にすると、アプリごとの操作方法に基づいて通知の優先度を変えたり、リセットしたりできる。

背面のダブルタップで指定した操作を実行する

 Androidスマートフォンの背面を数回タップすることで、設定したアクションを実行する新機能もある。[設定]>[ジェスチャー]で設定を有効にすると、タップに割り当てられるアクションのリストが表示される。例えばスクリーンショットの撮影やメディアの再生と停止、Googleアシスタントの起動などだ。

片手モード

 Android 12には、片手の親指だけでAndroidスマートフォンを操作できるようにする幾つかの設計変更が含まれているようだ。XDA Developersは、検索を片手でできるように、設定画面の検索バーが少し下に移動すると指摘した。また、「silky home」という名称の、インターフェース全体を片手で使えるようにする新機能も発見した。

Android 12の新機能で、片手でのスマーフォン操作がしやすくなる。提供:Juan Garzon/CNET

顔の向きに合わせた画面の自動回転

 現在、スマートフォンの画面の向きはデバイスの向きに合わせて縦表示と横表示に自動的に切り替えられる。9to5Googleによると、Android 12では、Pixelシリーズの場合、ユーザーの頭の向きに合わせて自動回転するように設定できるようだ。例えば横になると、画面も横表示になる。

ごみ箱管理機能

 XDA Developersによると、Androidには隠されたごみ箱機能があり、Android 12ではユーザーがこれを管理できるようになるという。ユーザーは、削除したアイテムがストレージに占める容量を確認し、必要であればごみを完全に削除できるようだ。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。