米国のインデックス・ファンドを毎月買ってドルコスト平均法の効果を検証してみた
コロナ禍も、もうかれこれ2年になります。しかし、それは悪いことばかりでではなく、経済活性化のための金融緩和により、米国の株をはじめとして世界の株価が上がっています。 コロナ禍の2020年初頭から2021年末の2年間、米国のインデックス・ファンドをドルコスト平均法で毎月買ったら、どのくらいもうかったでしょうか? この記事では、それを検証してみたいと思います。
インデックス・ファンドとは、その値動きが日経平均株価指数やダウ・ジョーンズ指数など、市場の動きを示す指数に連動するように設計されている投資信託をいいます。 インデックス・ファンドへ投資をすると、トヨタやアップルなど特定の銘柄を購入する場合と比べ、市場全体の動きに投資することになるので個々の銘柄の価格変動リスクが軽減され、効果的に分散投資ができるという利点があります。コロナ禍に間にどれだけ株価が上がったかを見るためには、インデックス・ファンドへ投資した場合の成果を確認するのがいいということになります。ここでは、米国のS&P500(※1)に連動するインデックス・ファンドに投資した場合の成果を示して、ドルコスト平均法(※2)の有効性を検証してみたいと思います。 (※1)S&P500とは、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスLLCが公表している米国の代表的な株価指数で、ニューヨーク証券取引所、NASDAQなどに上場している企業のうち、代表的な500銘柄を時価総額で加重平均し、指数化したものです。 (※2)ドルコスト平均法とは、長期積立投資に用いられる手法で、株式等の変動制金融商品を一定の金額で定期的に購入する方法です。これにより、株価が高いときには少なく、株価が安いときには多く購入でき、平均購入単価が小さく済みます。
以下の表は毎月一定額ずつ、すなわちドルコスト平均法で、コロナ禍の2年間にインデックス・ファンドを購入した場合の実績を示しています。