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申請主義の日本では、 公的支援も「知らないと使えない」 家族のケア問題における「知ること」の重要性

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スティグマ(差別・偏見)が起きるのは、「実際」を知る手段がないから

八名恵理子氏(以下、八名):では私から投げかけて持田さんにお伺いするというパートは終わりにしまして。もうすでにいろいろご質問が届いているんですけれども、ご参加いただいてる方からのご質問に答える時間に移れればと思います。

申請主義の日本では、
公的支援も「知らないと使えない」
家族のケア問題における「知ること」の重要性

持田恭子氏(以下、持田):本当だ、いっぱいある。

八名:もし気になった質問があったらご自身でお答えいただいても大丈夫です。まずは私から質問します。もしかするとお話しいただいたことと重なる部分もあるかもしれないですが、「やはり他人に言えないということが当事者は多いと思うんですけど、そういったスティグマ(差別・偏見)の軽減にはどういった施策が考えられますでしょうか?」というご質問がきています。

持田:スティグマそのものが固定概念というか、実際には知らないけれど推察してこうなんじゃないかと言われていることだったりします。

例えば、障がいのことを知らないけれど大変そうだ…と思われているとか、ケアラーが「ケアのことについて他人に話さない」から伝わらないので、周りの人には「ケア」と言われても、実際に何が起きているのかを知る手段がないんです。

(質問に)具体例が書いてないのでなんとも言えないんですけど、私の場合だったら母親がうつ症状だということを他人に言えませんでした。

それが「世間にスティグマがあるからだ」ということだとしたら、「母が「うつ」だということを知ってもらう」のではなくて、「うつ症状とはどういうものなのか」を知っている人が増えること、「ああ、わかるよ、それ」という人が増えてくれることがすごく大事だなと思いますね。