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運動中の脈拍をチェックできる腕時計タイプの脈拍計

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ニュース

(2014/2/18 15:42)

腕時計タイプの脈拍計の新製品

日本精密測器は、腕時計型の脈拍計を4月上旬より全国の量販店などで発売する。測定データを本機にのみ記録する「HR-60」、パソコンと連携する「HR-70」、スマートフォンと連携する「HR-80」の3機種が揃う。価格はオープンプライス。店頭予想価格は順に12,800~14,800円、17,800~19,800円、22,800~24,800円。なお「HR-80」の発売は7月以降を予定している。

腕時計型の脈拍計。指で脈を計るセンサーと一体化し、ジョギングやウォーキングなどの運動をしながら脈拍を測れる点が特徴。自分の脈拍数から運動強度を確認することで、自分に最適なトレーニングの強さがわかり、安全に効率よく有酸素運動を行なえるという。ユーザーとして、40代から60代で定期的に有酸素運動を行なっている人や健康志向の高い人、アスリートなどを想定している。

本体カラーは各品番でブラックとグレーを用意する本体背面人差し指に装着する計測センサー

装着は、本機を腕時計のように腕に巻き、センサーに人差し指を差し込む。従来の胸にベルトを装着する脈拍計に比べて、使いやすい点がメリットという。

まずベルトを腕に巻き付ける。ベルトは取り外して洗える。女性の細い手首にもフィットしたセンサーを人差し指の奥までしっかり差し込む。フィット感があり、手指を動かしても外れにくい手のひら側の様子。凹凸は最小限に抑えられている

測定時は、液晶画面に脈拍を数値で表すほか、バックライトの色とグラフで運動強度を表示する。バックライトは軽い運動ではグリーン、最適な有酸素運動ではイエロー、無酸素運動のような強い運動ではレッドでそれぞれ点灯する。これにより運動強度をリアルタイムで確認できる。

バックライト色はグリーンイエローレッド。カラーの違いがはっきりと分かり、見やすい運動状態をバックライトの色と画面のグラフで表示する

運動中の脈拍をチェックできる腕時計タイプの脈拍計

使用時にはあらかじめ年齢と性別を入力する。測定項目は脈拍のほか、消費カロリー、消費脂肪量、運動強度、運動時間、ラップタイム。時計表示機能も備え、平時は腕時計として使える。なお、ラップタイムのメモリー機能はない。

腕時計を見る角度に手首を傾けると、液晶画面のバックライトが自動で点灯する測定中の様子。基本画面には、現在時刻と脈拍数を表示する本体側面の「MODE」ボタンを押すと、上段に測定開始からの経過時間を示す「運動記録時間」、下段に運動強度を表示するさらに「MODE」ボタンを押すと、上段に消費カロリー、下段に消費脂肪量を表示

測定方式は、光電式を採用している。光電式とは、光を吸収する血液の特性を利用して、発光素子から一定の光を出し、反射された光の量を測定することで、脈動によって変化する血液量を測定する方法。反射された光の変動周期と血液の脈動周期は同じになるため、独自のアルゴリズムによって、脈拍数として表示している。

光電式とは、光を吸収する血液の特質を利用した測定方法運動強度の求め方には、予備脈拍数による表現(%HRR)を用いる。年齢や性別が同じ人でも、安静時の脈拍数や運動時の脈拍数に個人差がある。これらの数値をもとに運動強度を求めることで、より個人に合わせた結果が得られるという

電源には容量140mAhのリチウムイオン電池を搭載し、充電時間は2時間で連続計測時間は約10時間。計測機能を使わず、時計表示のみで使用する場合は、1回の充電で約1週間使える。充電にはMicro USBケーブルを使用する。

手入れの面では、指に取り付けるセンサー部周りのパーツや、腕時計型のベルト部は取り外して水洗いに対応する。

指にはめるセンサー周りのパーツを取り外したところセンサー部側面の充電口。ゴム製のフタが付属している「HR-70」はパソコンでデータを管理できる

ほかの機器との連携機能として、「HR-70」ではパソコンとUSB接続して測定データを保存し、グラフ化して管理できる。「HR-80」ではBluetooth通信によって各種スマートフォンと連携し、測定データを管理するという。

本体サイズは43.6×62.3×22.2mm(幅×奥行き×厚さ。バンドを除く)。本体重量は約50g。防水規格はIPX4の生活防水に対応。測定範囲は、脈拍数が30~238拍/分、運動記録時間は最長9時間59分、消費カロリーは最大9,999kcal、消費脂肪量は最大999g。カラーはブラックとグレー。

日本精密測器 浦秀樹 取締役社長

日本精密測器は、群馬県の渋川市に本社を構えるメーカー。家庭用の血圧計やマッサージ機器、医療用のパルスオキシメーター、監視カメラ用部品のアイリスなどを手掛けている。同社の浦秀樹 取締役社長は、「今後は医療機器を含めて、健康機器の領域に参入していきたい」と展望を語った。

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