Guardian Optical Technologies は、車の走行中にドライバや同乗者が車内で何をしているかがわかる最新技術を発表した。——すべては安全のために。
テルアビブを本拠とするこのスタートアップが、今週ラスベガスで開催されているテクノロジーの大見本市「CES 2019」で発表を行った。Guardian が開発したのは 「オプティカル・キャビン・コントロール(OCC)」と呼ばれる技術で、車内の安全に特化したものだ。ドライバの目の瞬き、首の姿勢、きちんとハンドルを握っているか、手持ちのスマートフォンの有無などの情報を検知することでドライバをモニターすることができる。車内で寝ている乳児も検知できるので、子どもが置き去りにされてしまうようなこともない。
Guardian のセンサーは、車内で動くあらゆる物体を検知するので、中にいるすべての人の安全が確保される。OCC では特にドライバの動静を重視しており、どんな人物が運転しているか、身体の姿勢を測定することで危険の程度を伝える。すべては事故につながりかねないドライバの居眠りその他の問題を検知するためである。
Guardian の CEO Gil Dotan 氏は声明の中で述べた。
私たちの主たる関心は、車の走行中に車内にいる人およびドライバの安全とセキュリティです。
当社では、自動車事故を防止し、車内にいる人の安全を確保できる一連の製品を提供することに特化しています。製品開発でドライバの警告度合いをモニタリングするのは自然な成り行きでしたし、この製品を CES の場で自動車業界に紹介できるのは喜ばしいことです。
Guardian のセンサーでは、車内にいる人すべての位置や身体の動きを認識するので、人物と物体の見分けがつく。微細な振動を検知することによって、場合によっては直接的に視野に入らなくてもその存在を確認できる。リアルタイムで包括的なビッグデータが動作分析や 3D の入力値から収集され、センサーの動画フィードが有する画像分析と統合されることで、ドライバを含む車内にいる人の完全な分析ができるのだ。
最新の2D、3D、動作分析にたった1つのセンサーが組み合わされることにより、車内のどこであれ空間と物体を常時スキャン・追跡して、ドライバと車内の人の安全を守る。こうした技術は、車内のシートベルトやエアバッグとも連動して、緊急の場合にはアラートを発する。センサーの動画フィードでの画像分析やビッグデータ分析など、マシンラーニングの機能もこのシステムは備えている。
同スタートアップが設立されたのは2014年。EcoMotion や Microsoft が主催する主要なアクセラレータプログラムで受賞歴がある。複数の特許を申請しているほか、一部の特許は承認待ちとなっている。
【via VentureBeat】 @VentureBeat
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