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寺尾社長、BALMUDA Phoneの進化を明言 アプリ拡充、夏にはAndroid 12へ

書かれた 沿って mobilephonebrand

前略・編集長ACCNです。2021年モバイル業界の話題をさらったBALMUDA寺尾社長にお話を伺う機会がありましたので、個人的に印象的だったパートを抜粋しお届けします。

BALMUDA Phone購入者の反響について

フォルムが気に入っているという声をよくいただきますね。あと、持っているだけで褒められるという声も(笑)。それから、独自アプリ(スケジューラ、メモ、ウォッチ、計算機)が使いやすいと言っていただくことが多いです。

社員に無理と言われていた

スマホをつくろうと考え、2020年1月に社員を深圳へ飛ばし詳細にリサーチしたのですが「無理です」と報告を受けました(笑)。

しかし、これまでいろんなチャレンジと失敗を繰り返して膝を擦りむきながら成長させてきた会社です。攻めの姿勢は、会社の課題と思っていますので、責任範囲をどんどんどん広げていきたい。(スマホメーカーという)スタートラインに立ち、ここから大きな可能性とチャンスがやってくることを考えると、ワクワクして眠れないくらいです。

例の技適問題について

報道の通りなのですが、製造を委託した京セラさんから技適認証に問題の可能性が生じたとの報を受け、すぐソフトバンクさんに相談しました。

まず監督省庁の意向をと言うので問い合わせたかったのですが時刻は金曜夕方で、そのまま三連休のタイミングだったのです。問題の可能性があるまま販売を継続できないという判断で一時販売停止としましたが、連休中あまり話題がなかったのかTVニュースにまでなってしまいました。家電だったらリコールだったかもしれませんが、ソフトウェアアップデートで解決できたのは通信機器ならではの可能性を感じましたね。

本体価格が「高い」という声に対して

もちろん、1円でも安くしたいという思いは常にあります。そのほうが売れるチャンスが増えますし、ひとりでも多くの方に使っていただきたいと願ってどの商品もつくっています。BALMUDA Phoneに限らず、企画段階から様々な過程を経て当初想定していたよりコストがかかり、販売価格が上がった商品はあります。BALMUDA Phoneに関してはデザイン面のこだわりと独自アプリが価格に影響しました。


 寺尾社長、BALMUDA Phoneの進化を明言 アプリ拡充、夏にはAndroid 12へ

たとえば、ほとんどのスマホは1枚基板で構成されていますが、小型化とラウンドフォルムを追求した結果BALMUDA Phoneは6枚基板構成となり、構造も複雑なため原価に影響しています。独自アプリの開発は無謀との声も上がっていますが、コアバリューを守るため諦めず投資し続けるべきと考えています。今回、素晴らしい価格で出せたとは我々も思っていません。ただ、タイムマシンで過去に戻れたとしても同じ構成でつくり、同じ価格で出す決断をするでしょう。

チップセットの選択もサイズを重視した結果ですし、ユーザー体験はアプリが果たす役割が大きい。洗濯機の発明が主婦にもたらしたものは、洗濯時間の短縮です。空いた時間で別のことができるというのが便利さの正体だと我々は思っていて、サッとポケットから取り出し手のひらで何か作業をするといった体験を重視して設計・デザインを詰めていき、それ以外でコストダウンできる部分は徹底的にやりました。これは家電から共通した我々の考え方です。

実はもっと小さかった?

BALMUDA Phoneの開発は2020年の1月ころから始まったのですが、つくったモックは300近くに上ります。手のひらサイズかつラウンドボディーにこだわり、個性を追求してまいりました。現実的な積載容量から一度4.7インチをターゲットにして設計を進めることになりましたが、5G対応が必須となった段階で最終的な4.9インチに決まりました。とにかく入れるパーツが多くて、厚みはコンマ1ミリ単位の調整が続きましたね。ディスプレイパネルも20枚くらいつくりました。

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名称は「BALMUDA Phone」ではなかった?

実はギリギリまで違う名前でいこうとしてました。1000くらい案を出したんじゃないかな? 京都って名前のスマホがあったら世界で話題になりそうなんて考えたり(笑)。これが商標的にダメとわかり、では、より遠いベルリンはどうかとか。個人的にはバンビってのが気に入ってたのですが、もちろんダメ(笑)。実は使える名前って、ぜんぜん残ってないんですよ。最後は印刷物のほうがもう間に合いませんってなって、誰も文句言わないこの名前になりました。

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Android 12の前にもワクワクを

OSのアップグレードに関しては発表時にもご質問いただきましたが、今年8月ごろにAndroid 12へのバージョンアップを実施します。以降はSnapdragon 765がどこまでサポートするかなのでGoogle次第ですが、我々が提供している独自アプリに関しては、できるだけ長くサポートしたいです。

それ以外にも、お客様の体験価値を上げていくことができる機会を用意します。正式なご案内はこれからですが、シンプルでデザイン性の高い世界時計と世界の天気予報アプリをリリース予定です。計算機アプリは21か国の通貨レートの換算に新たに対応し、単位計算もより便利に進化します。

それから新作ケース「チェスターフィールド」も近日リリースます。これは私の好きなソファをモチーフにデザインしています。ケースはいろんなものを気軽に試し、ファッション性を楽しんでいただきたいですね。

後継モデルはどうなるの?

後継機、もちろん出ます。一度リングに立ったからには、もう打ち続けるしかないという覚悟でいますから。デザインコンセプトは、大きくは変わらないでしょう。

このラウンドボディーを実現するため京セラさんと一緒にとんでもない試行錯誤を重ねて培ったことは大事にしたいですし、このデザインこそBALMUDA Phoneのアイコンであると考えています。ただ、(BALMUDA Phoneとは)大きく異なるディスプレイサイズ(大か小かの明言はなし)の製品も研究しています。独自アプリはユーザー評価が高く、とくにカレンダーは私自身あれなしではもう暮らせません。スマホに縛られず、広めたいという思いがあります。

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