アップルは生体認証などの説明を含むプラットフォームセキュリティガイドを更新し、新型のTouch ID内蔵Magic KeyboardがM1 Mac一般と互換性があることや、「マスクしながらFace ID対応iPhoneをApple Watchによりロック解除」するための基準を明らかにしました。
更新されたガイドでは、まず最近の(M1チップ採用の)MacBook ProおよびMacBook Airに内蔵されたTouch IDセンサーと、Magic Keyboard側のTouch IDに互換性があることが明記されています。このことは以前も未確認情報として伝えられていましたが、今回アップルが公に再確認したかっこうです。
すなわちMac内蔵のTouch IDで登録された指紋はMagic Keyboard側のTouch IDでも照合でき、その逆も同様とのこと。つまり、どちらで照合した指紋であれ、M1チップ内蔵のセキュアエンクレーブ(Face IDやTouch IDの生体情報を扱うセキュリティコプロセッサ)で正常に処理できるというわけです。
今のところTouch ID内蔵Magic Keyboardは、24インチiMacとのセット販売のみですが、こうした互換性は、単品で販売しても問題ないことを意味しています。
アップルはこれまでにも当初はiMac専用だったアクセサリーを、後に単品で購入できるようにしたことがあります。たとえば2017年末にiMac Proが発売されたとき、Magic KeyboardとMagic Mouse、Magic Trackpadのスペースグレイ版はセット販売のみでしたが、2018年3月には単品販売されるようになりました。M1を搭載しながらも、Touch IDを内蔵していないMac miniユーザーからの要望が強そうです。
ほか、Touch ID付きMagic Keyboardは1台のMacとしか安全にペアリングできない一方で、1台のMacはキーボードを最大5台まで安全にペアリングできることも明らかにされています。ゆくゆくはMacを使う複数ユーザーに、1人1台ずつマイキーボードを買ってもらうことを狙っているのかもしれません。
新たな指紋を登録するには、Mac側でTouch ID付きMagic Keyboardを使用する意思を「物理的に確認」する必要あり。これは以前Macに登録した指紋の照合に成功するか、ないしは電源ボタンを2回押す(指紋を照合しなくても可能)により行えるとのことです。
さらに「マスクしながらFace ID対応iPhoneをApple Watchでロック解除」(iOS 14.5およびwatchOS 7.4以降が必須)のためには、以下の条件を満たす必要があるとされています。
マスク装着中のロック解除が上手く行かない人は、これらの項目をチェックしてみるとよさそうです。
Source:Apple Platform Security
via:MacRumors