まさに正統進化な仕上がり。
ファブレット端末ファンの皆さま、お待たせしました! サムスンが本日発表したばかりの新型スマートフォン「Galaxy Note 5」を米GizmodoのDarren Orf記者がレビューしてます。どうぞ!
***好きか嫌いかは別にして、Galaxy Noteはファブレット端末の草分けです。あのアップルもiPhone 6 Plusを出すぐらい、そのインパクトは大きかったんですから。さらに、巨大なディスプレイと感圧式ペンを組み合わせた作業の効率性は他のスマートフォンを寄せ付けることはありません。さぁさぁ、今日は第5世代の「Galaxy Note 5」の登場です。
Galaxy Note 5は前モデルとはけっこう違っています。本体のガラス部品は増え、フェイクレザーは減り、背面パネルは開かなくなりました。Galaxy Note 4にちょっとがっかりした人も、Galaxy Note 5の新デザインとソフトウェアはきっと満足できるんじゃないでしょうか。
ここでは4つのポイントに絞って、Galaxy Note 5の魅力を紹介してきます。
Galaxy Note 5のデザインはGalaxy S6や、さらにはGalaxy S6 Edgeから多くの影響を受けています。しかし、上下逆に持っているような錯覚に陥るEdgeとは違い、Galaxy Note 5は5.7インチ・クアッドHD解像度ディスプレイを搭載する背面の丸まった普通のスマートフォンです。その理由は至極当然、S-Penを快適に使うため。
本体素材も前モデルから変更されています。Galaxy Note 4はアルミ製のGalaxy Alphaに似ていましたが、Galaxy Note 5ではまたSシリーズ寄りに再調整してきました。フェイクレザーはやめ、ディスプレイにも背面にもGorilla Glass 4のガラス素材を、そして側面はアルミで仕上げられています。
アルミ製のサイド部分は背面ガラスに向かってなだらかに傾斜していて薄く、すっごく持ちやすいって感じじゃありません。いや、悪いってわけでもないんですよ。また、楕円形のホームボタンにはもちろん生体認証センサーが組み込まれています。
全体的に見て、Galaxy Note 5のデザインはプレミアム!といっていいでしょう。アルミ製Android端末の草分けだったHTCが市場で存在感をなくし続けている今、サムスン製スマートフォンはその後継者としてうまく収まっています。
最近流行りのモバイル支払いシステム。アップルやグーグル、さらにはさまざまなスタートアップが市場へと参入していますが、サムスンのSamsung Payは一番使いやすそうです。
その理由はMST(磁気セキュア送信システム)にあります。MSTはNFCと組み合わせ、非接触式支払い機から磁気ストライプを使うPOSでも利用できます。使い方もカードをストライプにすっとやる代わりに、Galaxy Note 5を近づけるだけ。ラクチンです。
またSamsung Payは先見性もよし。スマートフォンのロックを解除せずとも、上の画像のようにスワイプで登録したクレジットカードを選ぶだけ。指紋認証システムを利用して支払いが完了します。
Galaxy Noteといえばスタイラス、スタイラスといえばGalaxy Note。今回のGalaxy Note 5でもスタイラスことS-Penは改善されています。その変更点はソフトウェア。まず、スプリングで飛び出すS-Penを引き抜くと、シンプルなノートアプリが起動します。これによって電話番号の書き取りやミーティングのメモなんかも素早くこなせます。メモ内容はS Noteに保存。もしアプリを通してEvernoteやOneNoteへアップロードできたら最高!なんですが、残念ながらその機能はありません。
次に紹介したいのが、スクリーンキャプチャとスクロール機能「Screen Write」。たとえばなが~いホームページをキャプチャしたいときでも、キャプチャとスクロールを繰り返すだけで自動で縦長の1枚の画像を生成してくれるんです。
そうそう、上でもちょっと述べましたけど、ペンの収納はスプリング式。発売後に機会があったら店頭で試してみてください。
Galaxy Note 5のカメラアプリには、Galaxy S6 Plusにもあった「Live Broadcast」が搭載されています。このアプリはYouTubeのストリーミング機能と紐付けられ、カメラで撮った動画をそのままYouTubeで配信できます。 アプリではYouTubeでの配信用のURLを生成し、友人やSNSでシェアできます。また、コメントやインターネット接続、その他設定へのアクセスも可能。Galaxy Note 5が一台あれば人気配信者になれるかも!?
ライブストリーミングの様子はこんな感じものすごいシンプルってわけではありませんが、インターフェイスは結構使いやすそうです。もちろん横向きでも撮影可能。
Galaxy Note 5はなんでもかんでも機能を詰め込んだスマートフォンってわけではありません。でも会場で30分くらい確かめた感じでは、初めて「欲しい!」と思ったGalaxy Noteシリーズの端末でした。
きっとあなたも気にいると思いますよ?
コレが…
スプリング式のS-Pen。
Galaxy Note 5とGalaxy S6 Edgeの揃い踏み。
Galaxy Note 5のスペックネットワーク:AT&T、Verizon、T-Mobile、Sprint、U.S. Cellular
OS:Android 5.1(Lollipop)
プロセッサ:Exynos 7420 64ビット 8コア
ディスプレイ:5.7インチ 2,560×1,440ドット有機ELディスプレイ(518ppi)
RAM:4GB
ストレージ:32/64GB
カメラ:1600万画素背面カメラ、500万画素フロントカメラ
バッテリー:3,000mAh
サイズ:5.40×2.68×0.27インチ
重さ:6.03オンス(約171g)
カラー:ブラック、サファイア、パールホワイト
価格と発売地域:不明(Galaxy Note 4の販売価格は契約なしで約10万円)
Darren Orf - Gizmodo US[原文]
(塚本直樹)