「Android」はバッテリ持続時間の短さを批判されることが多い。しかし、バッテリがすぐに消耗するのは、デフォルト設定のまま使い続けている場合に限っての話だ。この記事で紹介する簡単な調整を行えば、スマートフォンやタブレットのバッテリ持続時間を延ばすことができる場合がある。
GPSはスマートフォンのGPSチップや携帯電話の電波塔、Wi-Fiホットスポットからのデータを利用してユーザーの現在地を特定するため、バッテリを大量に消費する。スマートフォンがユーザーの現在地を調べれば調べるほど、バッテリの消費量が増える。そして、GPSを利用するのは「Google Maps」だけではない。
現在地送信機能とロケーション履歴は、目的があまりはっきりしない2つのGPSベースサービスだ。Googleのヘルプページによると、これらのサービスはほかの「Google Apps」と連携して利用されるほか、ユーザー体験の向上のために利用される可能性もあるという。
こうしたサービスはなくても困らないはずだ。「設定」>「位置情報」>「Google現在地送信機能」で、これら2つの機能を無効にしてみよう。
「Google Now」は非常に優れたパーソナルアシスタントだが、さまざまな情報を表示する「カード」という形で提供される同サービスの一部は、絶えずバッテリを消費する。
例えば「Nearby places」(周辺の娯楽施設)という名前のカードは、ユーザーが訪れた場所が普段の行動範囲ではないとGoogleに認識されると、近くの人気スポットを表示する。確かにクールではあるが、必要な機能ではない。
カードを無効にするには、Google Nowにアクセスして一番下までスクロールし、魔法の杖をタップする。この画面で、実際に必要なカードを選択することができる。一般的なアドバイスをすると、GPSに依存するカードがバッテリを最も多く消費する。したがって、バッテリ持続時間を延ばしたければ、「Travel time」(交通状況)や「Nearby places」などのカードを無効にしてみよう。
Wi-Fiを有効のままにしておくとバッテリ消費量が増えることはよく知られている。しかしAndroidでは、Wi-Fiを無効にしていてもスマートフォンがネットワークを検索することがある。
これを避けるには、「Wi-Fi」>「詳細設定」と進んで、「スキャンを常に実行する」オプションのチェックを外してみよう。
そうすると、手動でWi-Fiに接続しなければならなくなるが、それと引き換えにバッテリ持続時間が延びるはずだ。
アプリがバッテリをどれくらい消費しているのかよく分からない場合や、バッテリ残量がなぜこれほど速く減っていくのかを知りたい場合は、「電池」ツールを利用するといい。どのアプリが最も多くバッテリを消費しているのかを確認できる機能だ。その上位2位を占めるのは、必ずと言っていいほど「画面」と「Wi-Fi」である。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。