光配線方式を導入したい場合、集合住宅のオーナーから、NTT東日本の電話番号「116」へ相談する。この際、オーナーが光回線を利用しているか否か、どこのインターネット接続サービスと契約しているか、などは関係がない。連絡して建物を光配線方式にしたい旨を伝えれば対応してもらえるそうだ。
すでにVDSL方式での光回線が導入され、VDSL集合装置が設置されていれば、収益性の問題はクリア済みだ。NTT東日本で保有している集合住宅の設備のデータ、または現地での設備調査にて光配線工事が可能かどうかが判定され、問題がなければ工事が行われる。
光ファイバーケーブルの集合住宅の引き込み、スプリッタの設置まではNTT東日本の費用負担にて行われ、スプリッタから各戸までの配線に関しては回線の利用者がサービス初期費用として工事費用を負担するため、オーナーの費用負担はない(もちろんオーナー自身も回線を利用する場合には、その分は必要)。そのほかに、もしも配管など設備の工事を行うことになった場合は、集合住宅オーナー側の負担となる。
なお、NTT東日本では、通信サービスの品質向上を目的として、集合住宅のVDSL方式から光配線方式への移行をすすめている。VDSL方式の集合住宅を光配線にしたい場合は、以下の「NTT東日本リニューアルセンタ」に問い合わせると、専門の担当者による対応が可能になるという。
「集合住宅等における光回線設備のリニューアル工事について」のウェブページで、NTT東日本リニューアルセンタが案内されている。窓口の電話番号は入居者向けとオーナーや管理会社向けがそれぞれ設けられているほか、不明点などの問い合わせ窓口も設定されている。フレッツ光の契約者向けには、VDSL方式/LAN配線方式から光配線方式へ変更する工事が無料になるキャンペーンも行われている。2月7日付記事『NTT東、フレッツ光新規工事費の割引や光配線へのタイプ変更工事費無料のキャンペーン。ADSL等からの移行を推進』も参照のこと。
光配線方式の工事ができない場合でも、オーナーが居住する部屋にだけ戸建て方式で光ファイバーケーブルによる配線を行うことはできる可能性がある。その場合は、以下に記す入居者向けの方法を参照されたい。