スマートフォンの画面に表示されている内容そのままを画像ファイルとして保存する「スクリーンショット」は、アプリの機能をブログやSNSで紹介したり、ゲームでハイスコアを記録したときの画面を記念に保存したりするときに重宝します。「スクショ」という略語が一般化しているほどですから、スクリーンショットの作成はいまやスマートフォンの基本機能と言っていいでしょう。
そのスクリーンショットですが、どの画像フォーマットで保存するかは端末の仕様次第です。多くの端末ベンダーでは「PNG」を採用していますが、2020年以降に発売されたOPPOやXiaomi/Redmi、SAMSUNG Galaxyシリーズでは「JPEG」を採用しています。画像フォーマットを変更できるかどうかも端末次第で、PNGからJPEGへ、JPEGからPNGへ変更できる端末もあれば、できない端末もあります。
ただし、それはAndroid OSに組み込まれているスクリーンショット作成機能の話で、アプリを利用する場合はそのかぎりではありません。たとえば、Google Playで公開されている「スクリーンショットイージー」の場合、設定の「スクリーンショット」タブにある「カスタム調整」スイッチを有効にしたあと、画像形式項目で「PNG」や「JPG」などのフォーマットを指定することができます。
スクリーンショットを作成する方法も、アプリを使えばカスタマイズが可能になります。多くの端末では、電源ボタンと音量ダウンボタンの同時押しが割り当てられていますが、前掲したスクリーンショットイージーでは通知ドロワーから指示できます。
ところで、PNGは画像が劣化しない「可逆圧縮」、JPEGは画像が劣化する「非可逆圧縮」という決定的な違いがあります。ただし、ベタ塗り部分が多い画像ではPNGのほうがファイルサイズは小さくなるものの、自然の風景写真のように色数が多い画像はJPEGのほうが小さくなります。スクリーンショットの対象によって画像フォーマットを使い分けてもいいでしょう。