京セラは、アメリカ市場で最大の契約数を持つVerizon Wireless向けに防水対応スマートフォン「Hydro ELITE」を提供すると発表した。2年契約が前提で99.99ドル。
デュアルコアのSnapdragon、4.3型HDディスプレー、2100mAhバッテリーなどを搭載するほか、国内の京セラ端末でおなじみのディスプレー全体が振動することで騒がしい場所でも音声が聞きやすいスマートソニックレシーバー技術にも対応する。
北米で登場する防水スマホ「Hydro ELITE」。海外でも防水対応スマホが受け入れられる?
海外の携帯電話市場で苦戦が伝えられる国内メーカーだが、そんな中でも健闘しているのが京セラだ。2000年にQualcommの端末事業を買収後、CDMA系通信規格を採用しているエリアに端末を展開。アメリカでは主にSprintなどに端末を提供してきた。
スマートフォン市場においては当初低価格端末が中心だったが、2013年初頭に発売されたラグド系の「Torque」はSprint側も積極的にPRするなど好調を維持。
完全なラグド系の「Torque」。MWCでも展示が行なわれていた
Gartner社の調査では、アメリカ市場における2013年上期の端末シェアはサムスン、アップル、LGに続く4位。そしてアメリカでトップのVerizonに端末を提供することで、今後のシェア拡大にも期待が持てる。なお、京セラでは2013年度のグローバルでの端末出荷台数は約1200万台の予定で、これは前年度比約9%の増加としている。