中国企業、LG電子に白旗「使用料払って特許取得する」
LG電子が、国際特許紛争で中国の携帯電話メーカーから「投降書」を受け取った。LG電子の通信特許技術が独歩的であることを立証したのだ。LG電子は2日、中国の携帯電話メーカー「ティノモバイル(Tinno mobile)」とLG電子のLTE通信標準特許に関するライセンス契約を締結したと明らかにした。同時にティノモバイルの子会社であるウィコ(Wiko)と進行中だった特許侵害禁止訴訟を両社間の合意で取り下げた。LG電子は、2018年7月「ウィコが韓国の通信標準特許を侵害した」としてドイツのマンハイム地裁に訴訟を起こした。翌年10月、マンハイム地裁はウィコの侵害事実を認め、LG電子に軍配を上げた。今年3月行われた控訴審でも、LG電子は勝訴した。この日、訴取り下げや特許ライセンス契約締結に至ったのは、ティノモバイルが、これまでLG電子の特許を無断で使用したことを認め、今後、使用料を支払い、特許を使うという意味だ。今後、ウィコは、世界市場で販売するLTE携帯特許使用料をLG電子に支払う。ウィコは名目上フランスの会社だが、ティノモバイルが全体の持分を所有しており、事実上中国企業だ。LG電子は、モバイルモバイル通信分野で数千件の標準特許を保有し、グローバル技術のリーダーシップを持っているという評価を受けている。標準特許とは、関連製品で特定機能を具現するために必ず使用しなければならない技術特許を言う。米特許分析機関テックアイピーエムによると、LG電子は、4G(LTE·LTE-A)標準特許部門で、2012-2016年と5年連続で世界1位のシェアを記録した。5G(5世代移動通信)標準特許保有数も世界2位の水準だ。製品を作る時、他社の標準特許を使用するためには、正当な使用料を払わなければならない。しかし、同社はLG電子の特許を無断で使用し、「LGの特許を使用しなかった」と主張してきた。この日、LG電子とティノモバイルの特許使用契約は中国の別の携帯メーカーTCLにとって圧迫となる見通しだ。LG電子は、TCLともドイツで特許侵害禁止など3件の訴訟を進めている。1審でLG電子が全て勝訴したが、TCLは控訴を提起して粘っている。
ソ·ミンジュン
最終更新:THE Korea Economic Daily Global Edition