最近なにかと耳にする機会の多い「SIMロック」という単語。キャリアで購入したスマートフォンに、ほかの通信会社のSIMカードを挿入して使いたいという際には、これを解除する必要があります。
本記事では、今使っているスマートフォンがSIMロックを解除している状態なのかを確認する方法や解除するための条件を解説していきます。
まずは、使用しているiPhoneがSIMロック解除されているかを確認する方法を紹介していきます。
iPhoneはソフトウエアのバージョンでSIMロック解除の確認方法が変わります。旧バージョンは手間がかかるので、「iOS 14」以降にアップデートしておきましょう。
設定アプリ内の「一般」から、一番上に表示される「情報」をタップ。下にスクロールしていくと「SIMロック」という項目があり、ここが「SIMロックなし」になっていれば、解除されています。
確認はこれだけの作業。簡単に済みますね。
Android端末は機種によって細かい項目が異なり、お使いの端末では確認方法が違う場合もあります。今回使用したのはXperia 5 IIです。
設定アプリから「デバイス情報」に進み、「SIMカードステータス」をタップ。ステータスに「許可されています」と表示されていればSIMロックは解除されています。
もし許可となっていなくても、SIMロックの手続きを行っている端末であれば、「更新」ボタンを押すことで他社のSIMが使用できるようになる場合もあります。
使っているスマートフォンがSIMロック解除されていなかった場合、ほかの通信会社のSIMカードは当然利用できません。
ドコモ・au・ソフトバンクでは、「My docomo」「My au」「My Softbank」からSIMロック解除の手続きが行えるので、そちらもご確認ください。
もちろん、上記3キャリアは、各店舗にてSIMロック解除の手続きも可能です。しかし、店舗での手続きには3000円の手数料がかかるのに対し、オンラインでは無料で行えますので、手間が惜しくいない人はオンラインでの手続きがおすすめです。
SIMロックを解除するためには、それぞれのキャリアが設定した条件を満たしている必要があります。では、各キャリアの2020年11月現在の条件を見ていきましょう。
ドコモのSIMロック解除の条件は下記の通りです。
1.ネットワーク利用制限、おまかせロックなどの各種ロックがかかっていないこと2.以下のいずれかを満たす場合・当該機種の購入から100日経過・当該回線において、過去SIMロック解除を行っており、その受付から100日経過・当該機種を一括払いで購入した場合、または分割払いで購入し、その分割支払金/分割払金の精算を終えた場合・当該回線(解約済み回線を含む)または一括請求の代表回線において、ドコモの携帯電話料金の支払い方法をクレジットカードに設定した場合
また、中古端末のSIMロックを解除する場合は、ネットワーク利用制限、おまかせロックなどの各種ロックがかかっていないことに加え、分割払いでの購入から100日経過していることで、手続きが行えます。
【参照】ドコモ SIMロック解除
auのSIMロック解除の条件は下記の通り。
1.2015年4月23日以降に発売されたSIMロック解除機能対応の機種であること2. ネットワーク利用制限中のau携帯電話でないこと3. 機種購入から101日目以降であることただし、SIMロック解除希望のau携帯電話が、以下の場合は、機種購入日から100日以内でもSIMロック解除手続きが可能・割賦残債がない場合(一括での購入・一括での残債精算済みなど)・SIMロック解除を希望の端末で利用のau回線において、前回SIMロック解除受付日から100日経過した場合・SIMロック解除を希望の端末の割賦代金および、紐づく回線のau利用料金の支払いをクレジットカードに設定している場合
【参照】au SIMロック解除
ソフトバンクは、公式HPにて契約内容を入力していくと、使っている端末がSIMロック解除できる状態かを表示してくれます。詳しくは下記URLを参考にしてください。
【参照】ソフトバンク SIMロック解除
ちなみに、ソフトバンクのSIMロック解除の条件は下記の通り。
1.2015年5月以降に発売された機種であること2.機種代金を一括支払いで支払っている場合は、購入日以降に解除可能3.機種代金を、クレジットカードによる分割払いで購入した場合は、購入日以降に解除可能4.機種代金を、クレジットカード以外の方法による分割払いで購入した場合は、購入後101日目以降に解除可能※機種代金を、クレジットカード以外の方法による分割払いで購入した場合でも、その後に一括精算した場合には、100日以内でも解除可能5.過去にソフトバンクでSIMロック解除の手続きを行ったことがある場合(下1~3すべてに該当する場合)1.2017年12月1日以降に、SIMロック解除を行ったことがある場合2.前回のSIMロック解除受付日から101日目以降である場合3.前回SIMロック解除を行った製品が、2015年5月以降に発売された製品である場合
第4のキャリアとして参入した楽天モバイルの場合、購入する端末には最初からSIMロックがかけられていません。
そのため、他社の製品を楽天モバイルで使用する方法は書かれていますが、自社端末のロック解除方法は明記されていません。
【参照】楽天モバイル お使いのスマホそのままで楽天モバイルのSIMを使う方法
※データは2020年11中旬時点での編集部調べ。※情報は万全を期していますが、その内容の完全性・正確性を保証するものではありません。※製品のご利用はあくまで自己責任にてお願いします。
文/佐藤文彦