各携帯電話会社のポイントサービスと決済サービスが支持された背景には、携帯電話各社ならではの仕掛けがある。
他の多くの決済サービスが「クレジットカードや銀行、現金をチャージして利用する」というスタイルであるのに対し、各携帯電話会社の提供する決済サービスは月々の利用額などに応じて、定期的にポイントが付与され、これを決済に利用できるしくみとなっている。
つまり、ポイントを有効活用する決済サービスを始めるとき、初期投資があまりかからないうえ、ユーザーとしても試しやすく、馴染みやすかったことが挙げられる。
また、各携帯電話会社のポイントサービスは、利用額に応じたポイント付与以外に、さまざまな形でポイントが付与されることがある。たとえば、新機種発売時に合わせ、端末購入者に対し、数千円~1万円程度のポイントを還元するキャンペーンが実施されたり、機種変更時に下取りに出した端末の下取り額相当がポイントで支払われたりする。
つまり、 各携帯電話会社の回線を契約し、スマートフォンを利用していると、何らかの形でポイントが付与され、ポイント経済圏に参加することになるわけだ。