米Microsoft傘下のSkypeは4月30日(日本時間)、「Skype 8.71」を正式リリースした。ほぼすべてのデスクトップ・モバイルブラウザーで「Skype for Web」が利用可能になったこともアナウンスされている。
「Skype」では「React JS」や「React Native」をベースに「Skype」チームが開発したオープンソースライブラリ「ReactXP」が内部で用いられており、ネイティブアプリとWebアプリのコード共通化が図られている。そのため、Web版(web.skype.com)でもデスクトップ・モバイル版とほぼ同じUI・機能を利用することが可能。わざわざクライアントアプリを入れなくても、Webブラウザーさえあれば「Skype」を始められる。
同社のサポートページによると、以前からサポートされていたデスクトップ版の「Microsoft Edge」や「Google Chrome」以外にも、デスクトップ・モバイル版「Safari」(v13.1以降)で「Skype」が利用できるようになっているようだ。デスクトップ版「Firefox」やモバイル版「Chrome」および「Chromium」ベースのWebブラウザー(モバイル版の「Edge」も含む)はまだサポートされていない点は気になるが、「Safari」で利用できるのはMacやiPhoneのユーザーにとっては朗報だろう。
「Skype for Web」の対応環境そのほかにも、Windows 10のタスクトレイなどから簡単に「Skype」ミーティングを開始できる「Meet Now」で、ミーティングに好みの名前を付けられるようになった。また、「Together(一緒)」モードで利用できるシーンが拡充されている。
Windows 10のタスクトレイなどから簡単に「Skype」ミーティングを開始できる「Meet Now」「Meet Now」でミーティングに好みの名前を付けられるように「Together モード」で利用できるシーンも拡充「Skype」は、クロスプラットフォーム対応のコミュニケーションツール。携帯電話や固定電話への通話をサポートするほか、最大100人のグループビデオ会話、音声・ビデオ通話のリアルタイム字幕表示、スクリーンの共有、通話の録音といった機能が利用できる。
対応プラットフォームはデスクトップ(Windows/Mac/Linux)、モバイル(iOS/Android)、Web(web.skype.com)。編集部でも、今週になってWindows デスクトップ版がアップデートできることを確認している。Windows版はWindows 7以降に対応しており、現在公式サイト“skype.com”から無償でダウンロード可能。Windows 10ならば“Microsoft Store”からストアアプリ版を利用することもできる。