過去の反省を踏まえて自宅のWi-Fiでバージョンアップ。非常にスムーズでした……
既報の通り、2月16日からNTTドコモのサムスン電子製スマートフォン「Galaxy Z Flip3 SC-54B」のOSバージョンアップサービスが始まりました。バージョンアップ後のOSは「Android 12」です。【画像】Android 12になった後も、Wi-Fiとモバイルデータ通信のスイッチが独立して存在 現在、筆者のメインスマホはSC-54Bです。先日ソフトウェア更新時に“やらかしてしまった”こともあり、今回のOSバージョンアップは自宅のWi-Fi(無線LAN)を使って実行することにしました。 おかげさま(?)で、OSバージョンアップは問題なく完了……したのですが、Android 12になるということで「ある不安」が頭をよぎりました。
この記事は、あくまでもGalaxy Z Flip3 5G SC-54BでAndroid 12を使った際の話です。メーカーや端末によっては当てはまらない場合がありますのでご了承ください。【訂正:2月18日10時35分】Pixelシリーズの電源キーでのGoogleアシスタントの挙動の変更はPixel 6/6 Proのみです。それを踏まえて本文を訂正しました。おわびいたします
私はGoogleのスマホ「Pixel 6」も並行して使っています。Pixelブランドのスマートフォンは、Googleが考えるスマホを体現する存在であると同時に、最新Android OSのリードデバイスという位置付けも持ち合わせます。何を持って「素」とするのかは議論の分かれる所ですが、ある意味で「素のAndroidスマホ」であるともいえます。 「素のAndroidスマホ」であるということは、Android OSの新バージョンに搭載される追加機能や仕様変更もハードウェアに依存しない限り“もれなく”適用されます。Android 12を搭載したPixelスマホでは、一部の仕様変更が大きな戸惑いを巻き起こしたことは記憶に新しい所です。 大きな戸惑いの1つが「クイック設定パネル」の項目の見直しです。Wi-Fiボタンとモバイルデータ通信ボタンが「インターネットボタン」として統合されたことで、Wi-Fiやモバイルデータ通信のオン/オフを切り替えたい場合に手順が増えてしまいました。「分かりやすくしたら面倒になった」の典型例です。 もう1つの大きな戸惑いは、電源ボタンの位置付けの変更です。従来は電源ボタンを2~3秒押すと電源メニューが出てきたわけですが、Pixel 6とPixel 6 Proでは標準で「Googleアシスタント」が起動するようになりました。 設定を変えれば従来通りの挙動に戻せるのですが、Androidスマホに慣れているほど「あれ?」と思ってしまう所です。 Pixelスマホにおけるこれらの仕様変更は、ハードウェアに依存したものではありません。そのため、事実上、新バージョンのAndroid OSで意図された仕様変更と見なすことができます。「もしかしたら他メーカーでもAndroid 12で反映されるのでは……?」と不安がよぎります。 ただし、このようなユーザーエクスペリエンス(UX)に関わる仕様変更は、メーカーや端末によっては意図的に行わない(あるいは別の仕様を採用する)ケースも少なからずあります。サムスン電子(というかSC-54B)はどう判断したのでしょうか……?