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海外渡航のいま(帰国編)。時間も費用負担もきつくて公共交通NG

書かれた 沿って mobilephonebrand

米国で日本帰国のためのPCR検査で4万円……

さて、問題は現地でどうやって陰性証明書を入手するかという点だが、基本的には日本政府が指定する書式に沿って、必要なテスト結果が記されていれば問題ないという。ただ、過去に記述不備やテスト方法の差異などで入国拒否されて強制送還されたという事例が多数報告されていたこともあり、ここでわざわざ冒険したくない。なので、すでに日本への渡航者で実績のある医院を検査機関として選ぶことにした。

ここでも前回同様に、検査機関の選定は筆者がフライトで利用する日本航空のサイトを参考にした。

海外渡航のいま(帰国編)。時間も費用負担もきつくて公共交通NG

出発72時間前までの検査ということで、最後の滞在都市であるサンフランシスコの医院を選ぶことになるが、現地出発は月曜日の夕方。つまり一般的な営業時間内に安全に検査を行なうためには週末の土日を使うしかない。

例えばサンフランシスコでは3つの検査機関が紹介されているが、そのうちのDowntown Medicalは週末は稼働していない。なので、ここは365日無休で稼働しているMy Doctor Medical Groupを選択することにした。同医療機関のサイトの説明を読むと、PCR検査と日本向けの陰性証明書発行で375ドル。通常であれば検査の翌日夕方の証明書発行となるが、これを翌日9時までのエクスプレス発行にするとプラスで35ドルの追加料金が請求される。

土日両方が使え、かつ急ぐわけでもないので、土曜日の昼に検査して、翌日夕方の検査証明書発行のコースを選んだ。先ほどのDowntown Medicalは100ドルほど安価だが、希望日には検査ができない。とはいえ、日本帰国のためだけに4万円近い出費は非常に痛い。今回はフライト料金やホテル代もろもろを合わせてすでに70万円以上の出費となっており、通常の海外出張旅費の2.5倍から3倍近い。正直、これが続くと財布が全然持たないため、早く渡航が正常化してほしいところだ。

検査機関が決まったので、次に予約を入れる。1週間前の時点で予約を入れたが、診察時間はほぼ選びたい放題だった。一方で、検査当日は書類受け取りに訪問した際には複数の検査希望者が入れ替わり立ち替わりやってきていたため、皆割と直前にアポイントを取っているのかもしれない。

実際、待合所で会話した女性は「ドバイ出張が急遽決まったのでここにきた」と言っており、陰性証明書入手のタイミングについて係員と交渉を繰り広げていた。このように駆け込みでやってくる人がそれなりにいるということなのだろう。

予約時には非常に事細かに個人情報や症状、病歴などを入力する必要があり、オンラインで問診票の入力とカルテの作成を行なっているイメージだ。逆に必要情報さえ入力が終わっていれば当日の検査はスムーズで、滞在5分ほどで解放された。

PCR検査の陰性証明書で日本への入国実績のあるサンフランシスコ市内の医療機関として紹介されていたものの1つ「My Doctor Medical Group」に検査をしにきた

検査後、書類の受け渡しは「検査翌日の夕方となっているが、実際には昼の12時から午後2時の間までには用意できる。準備ができしだいメールで通知するのですぐに取りに来てほしい」といわれた。翌朝起きてみると、朝6時台なのにメール着信があり、すでに準備ができているという。さすがに早朝に行っても医院は開いていないと思われるので、11時くらいに訪問して書類一式を受け取った。これで帰国前の書類入手は完了だ。

翌日準備ができたとのメールが届いたので書類を受け取りに。記述内容に間違いがないかを確認の後、証明の刻印を行って書類一式を封筒で渡してくれた