ICT総研は、5月26日に「2021年MVNO格安SIMの利用者動向調査」の結果を発表した。 本調査は携帯電話利用者に対するWebアンケートの回答結果を基としている。
携帯電話利用者に個人利用のブランドは「NTTドコモ」が28.5%、「au」が21.7%、「UQ mobile」が3.5%、「ソフトバンク」が15.8%、「Y!mobile」が7.4%、「楽天モバイル(UN-LIMIT)」が7.3%、MVNOが15.8%となった。前回調査時の楽天モバイルはMVNOのみのだったが、今回はMNOとしての利用者数だけで7.3%となり、NTTドコモの「ahamo」、auの「povo」、ソフトバンクの「LINEMO」といったMNOのオンライン専用プランの利用者も数%だが現れている。
個人向け携帯電話利用者シェアMVNOで利用しているサービス(複数回答)は、「楽天モバイル(MVNO)」が15.9%、オプテージの「mineo」が14.3%、NTTコミュニケーションズの「OCNモバイルONE」が9.6%、「LINEモバイル(LINEMO以外)」が9.4%、「IIJmio」が8.7%、「BIGLOBEモバイル」が8.4%、「イオンモバイル」が5.4%となった。上位4社で市場シェアの約半分、上位7社で市場シェアの約7割を占めている。
個人向け携帯電話利用者シェア(MVNO内訳)今回調査対象としたMNO/MVNOの合計全27ブランドの利用者に対し「契約手続きのしやすさ」や「事業者に対する信頼性」などの10項目の満足度を聞いた。利用者満足度の平均が最も高かった項目は「契約手続きのしやすさ」で100点満点換算満足度ポイントは平均64.2ポイント、利用者満足度が最も低かった項目は「コールセンターのつながりやすさ」で平均47.8ポイントとなる。過去の調査ではMNO利用者の料金系の満足度が非常に低い傾向だったが、オンライン専用プランの導入効果などなどもあってか、MNO利用者の満足度が全体的に底上げされている。
10項目の満足度を総合した「総合満足度」は、「契約手続きのしやすさ」「最適な料金プランの有無」など料金系の項目で高い評価を得たmineoが70.0ポイントでトップ。「事業者に対する信頼性」で高い評価を得たIIJmioが69.5ポイントで続き、LINEモバイルは68.0ポイントとなった。
MVNO格安SIM利用者満足度