サムスン電子とLG電子が昨年、世界のテレビの売り上げの半分(48%)を占めたことが分かった。サムスン電子は16年連続シェア1位を守り、LG電子は歴代最大のシェアを記録した。20日、英国の市場調査会社オムディアによると、サムスン電子は昨年、世界テレビ市場で金額基準のシェア29.5%、数量基準で19.8%と、売上と出荷量で共にトップについた。特に、プレミアム市場で、圧倒的な競争力を見せた。昨年、2500ドル以上のテレビ市場では金額基準で42.1%のシェアを、80インチ以上の超大型テレビ市場では44.9%のシェアを記録した。主力製品であるQLED(写真)を打ち出したプレミアム戦略が、トップの座を守る支えとなっていると、会社側は説明した。昨年、2500ドル以上のプレミアムテレビ市場で販売されたサムスン製品のうち、QLED売上げの割合は44.5%だった。販売量は、943万台だった。2017年の発売から5年間の累積販売量は、2600万台に達した。
サムスンテレビ売り上げ16年連続1位、LGシェアで2位
サムスン電子は2006年、「ボルドーテレビ」で初の世界トップに躍り出て以来、トップの地位を守るための戦略製品を着実に開発してきた。 2009年のLEDテレビ、2011年のスマートテレビ、2017年のQLEDテレビ、2018年のQLED8Kなどを相次いで発表した。 昨年は、クォンタムミニLEDを搭載し、画質とデザインを改善した「ネオ(Neo)QLED」と画素ごとに色と光を表現する「マイクロLED」を発売した。今年は、どこでも画面を表示できるポータブルスクリーン「ザフリースタイル」などライフスタイル製品群を強化した。世界2位のLG電子は昨年、OLED(オレド)テレビの出荷量が約2倍に急増し、金額基準では歴代最大シェア(18.5%)を達成した。 オムディアによると、昨年LGオールレッドテレビの年間出荷量は404万8000台で、前年(204万8000台)の2倍に迫った。昨年、第4四半期に出荷したオールレッドテレビは、141万3000台だった。 史上最多の四半期出荷量だと、会社側は説明した。LG電子が主導するオールレッドテレビ市場の昨年の出荷量は652万5000台で、前年より約80%増加した。オールレッドテレビ市場で、LG電子の出荷量の割合は62%で、前年(56.1%)より増えた。オールレッドテレビ市場は、今年も高速成長を続ける見通しだ。 オムディアは今年、オールレッドテレビの出荷台数を800万台と見込んだ。 また、テレビ市場全体で、オールレッドが占める金額の割合も12.7%を超えると観測した。 LG電子は今年、1500ドル以上のプレミアム市場では、オールレッドテレビの割合が42.1%を占め、初めてQD-LCDテレビ(QLED)の出荷量を抜くと見込んだ。記者イ·スビンlsb@hankyung