おひとりさまの40代が知っておきたいシニアライフ。悠々自適に暮らすためには老後資金の備えが大切
老後生活について「老後生活の収支は平均でどれくらいかかるのか知りたい」「おひとりさまの40代が悠々自適なシニアライフを送るには老後資金はどれくらい必要か教えて」などと考えている方も多いのではないでしょうか。早くから老後の収支状況や必要な老後資金を考えることは大切です。ここでは、高齢者世帯の平均収支や老後資金について解説します。
総務省「家計調査報告(家計収支編)2020年」によると、65歳以上の夫婦のみの無職世帯(夫婦高齢者無職世帯)と65歳以上の単身無職世帯(高齢単身無職世帯)の実収入と可処分所得、支出の平均は図表1のとおりです。 図表1
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※総務省「家計調査報告(家計収支編)2020年」の「65歳以上の無職世帯の家計収支(二人以上の世帯・単身世帯)」より筆者作成 夫婦高齢者無職世帯の実収入の85.7%(21万9976円)、高齢単身無職世帯の実収入の89.0%(12万1942円)が社会保障給付です。
総務省「家計調査報告(家計収支編)2020年」によると、夫婦高齢者無職世帯の1ヶ月の収支は1111円の黒字で、高齢単身無職世帯は1ヶ月で7723円の赤字になります。 ただし、総務省「家計調査報告(家計収支編)2020年」の収支はあくまでも平均的なものです。主な支出は、図表2のとおりです。 図表2
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※総務省「家計調査報告(家計収支編)2020年」より筆者作成 例えば、住居費は賃貸住まいであればもっと高くなる可能性があります。交際費についても、友人とのゴルフや外食、旅行などが多ければもっとかかります。ゆとりある老後生活を送るには、平均収支よりも多くのお金が必要になるでしょう。 また、国民年金のみなど実収入が少ない場合は、毎月の収支が大幅な赤字になることが考えられます。
友人や夫婦で頻繁に外食や旅行を楽しむ、好きな洋服やアクセサリーを身につける、孫と一緒に出掛け買い物をする……。このように好きなことをしてもお金に困らない老後生活を送って、悠々自適に暮らすためには老後資金の備えが必要です。 平均的な老後の収入(年金)だけでは、ゆとりのある生活は難しい可能性があります。特に平均的な収支より老後収入が少ない場合や支出が多いときは、十分な備えが必要です。必要な老後資金は、老後の収入や支出、ライフプランによって異なります。平均収支を参考にして老後生活をイメージしながら、老後に年金以外でいくら資金があると悠々自適な生活を送れるのか計画を立てるようにしましょう。