冬の釣りは、特に海の堤防ならとても寒くて、立っているだけで震えてしまいます。服装は、完璧な防寒スーツに身を包みたいですし、風の当たらない釣り場を選びたいですよね。ターゲットにする魚には、どんなものがいるのでしょうか?ここでは、冬の釣りの楽しみ方を、魚種を絞ってご紹介します。「冬に活発に動いて、なおかつ接岸してくる魚といえば・・・ロックフィッシュかな?」その通り!産卵の時期が冬と重なっているアノ魚を狙えば、冬の釣りをぞんぶんに楽しめるでしょう。
冬の釣りでは、海水温が下がります。それを嫌って、フグなどの餌盗り魚が消えてくれますから、実はとても釣りやすい環境に切り換わっているともいえるのです。そんな冬の堤防や岩礁帯などに接岸してくるのが、ロックフィッシュゲームで人気のカサゴ。カサゴは、冬に産卵しますから、お腹をパンパンに膨らませて浅いエリアに入って来ますよ。具体的には、ヨットハーバーなどの船の係留エリア。藻が縦に伸びて点在している港があれば、バッチリです。また船を海へ降ろすためのスロープ、ここもカサゴの産卵場になりやすいですよ。「えっ、それは初耳かも。なぜスロープなの?」スロープは、必ずコンクリートで構築されていますよね。それがナナメの角度で海中に入っていくわけですが、どこまでもコンクリートが続いているわけではありません。海中のそう遠くないところで、底と交わるようにコンクリート部分が終わっています。まさに人工のブレイクラインそのもので、しかも藻が張り付いて残っているケースが多いのです。そういう状態が、スロープの幅分存在するのですから、産卵に来たカサゴが見逃すはずがありませんよね。スロープの両端に立って、ルアーをキャストしてもじゅうぶん人工ブレイクラインまで届きます。そして根掛かりしにくいので、大胆に積極的に攻めることが可能でしょう。大型のカサゴを釣りたいなら、ぜひスロープを丁寧にトレースしてみてください。カサゴの他にも、シーバスやチヌの回遊が見られますから、フックやラインは太目のものを使っておくほうが、バラシを減らせるかもしれませんね。
冬の釣りでターゲットにする魚ってどれなの?おすすめの釣り方を...の画像はこちら >>出典:YouTube
冬の釣りでターゲットにすると定めたカサゴ、実は夜行性なので、夜に活発に動き回る習性があります。それに合わせて夜釣りに出かけようとすると、冬の寒さが余計に身に染みることに。絶対に薄着はやめて、防寒着を着込むようにしましょう。グローブはもちろん、足の防寒もカンペキにしておいたほうがいいですから、厚底のロングブーツがおすすめです。暖かい飲み物も必携で、簡易ライトの持参も忘れないようにしてください。
冬のカサゴ釣りには、ルアーを用いてアプローチしてみることをおすすめします。積極的にあちこちのポイントへ、手返しよく撃ち込めるメリットがあるからです。エビやカニに似た甲殻類系のワームを、ジグヘッドリグやフリーリグにセットして、キャストを繰り返しましょう。底まで落として、しばらくそのまま放置すると、カサゴが寄ってくることがあります。ズル引きしてしまうと、根掛かりをひんぱんに起こしますから、あまりおすすめできません。一度リフトして浮かせてから、再度フォールで着底させます。その繰り返しで、カサゴがバイトしてくるのを待ちましょう。
出典:YouTube
冬の釣りに使ってみたくなる、おすすめのタックルを取り上げてみましょう。カサゴの接岸に合わせて狙うなら、ジグヘッドリグにワームを装着したものをベースに、ラインに結んでキャストしたいですね。またマイクロサイズのメタルジグや、鉄板系バイブレーションルアーも効果的です。それらを有効に使うためには、張りのあるスピニングロッドに、2000番前後のスピニングリールがあれば、対応しやすいでしょう。
アブガルシア(Abu Garcia) ロックフィッシュ スピニング ロッド ソルティースタイル ロックフィッシュ STRS-702M-KR. 2ピース ベッコウゾイ アイナメ キジハタ アカハタ オオモンハタ
アブガルシアブランドから発売されている、Mパワーのブランクスを持ったロックフィッシュゲーム用のスピニングロッドです。全長は2.13メートルもあるので、軽く振り切るだけでルアーをロングキャストできますよ。2ピース仕様になっていて、仕舞寸法は110.5センチです。これなら岩礁帯エリアや堤防・テトラエリアなどに、持ち込みやすいでしょう。標準自重は123グラムと、やや軽めな設定ですから、手元感度をはじゅうぶん高いでしょう。先径/元径は、1.5/11.5ミリと細め。適合するルアーウエイトは、5グラムから16グラムです。適合するモノフィラメントラインは、4ポンドから8ポンドですね。実際に手に取ってみると、とても張りがあってパワーを感じるブランクスに仕上がっています。ショアからきもちろん、ボートデッキからのアプローチにも対応できそうですね。鋭敏な感度により、手元で変化を感じたら、即フッキング動作へ移ってかまわないのではないでしょうか。ラインスラックも取り除きやすいですし、ロッドワークでルアーをアクションさせるのもしやすい印象です。実売価格は1万円台と、とても安い価格帯に設定されています。ガイドにラインが絡みにくく、グリップもホールドしやすいのが嬉しいですね。ジグヘッドリグをフォールさせているときに、アタリが出やすいので、しっかり準備をして待つようにします。かかっているラインテンションが急に緩んだら、リールハンドルを回しながらロッドを立ててください。手元に重みを感じるようなら、そこから強めのフッキングを実施しましょう。
ダイワ(DAIWA) 21 フリームス FC LT2000S-XH
新しくなったフリームスは、ダイワの汎用型スピニングリールとして、高い人気を集めています。ギア比は6.2対1なので、ハンドル1回転につき81センチものラインを巻き取ることが可能になっています。ロッドを立ててリールハンドルを早巻きすれば、バラシも低く抑えることができますよ。最大ドラグ力は5.0キロで、自重は185グラムと、かなり軽く仕上がっています。ラインキャパは、モノフィラメントラインなら3ポンドを150メートル巻けます。PEラインなら、0.4号を200メートル巻けますよ。ハンドルの長さは40ミリで、ハンドルノブにはHG-Iライトが搭載されています。ボールベアリングの搭載数は、5個です。実際にフィールドへ持ち出してみると、手のひらで保持しやすく、ハンドルはパワフルに巻き上げることができます。ドラグは強めに締められるので、ラインを送り出さないやり取りも実現可能です。ボディ素材には、新開発のザイオンVが採用されているので、軽い上に剛性感も備わっていますよ。実売価格は1万円台と、とても低価格な設定に収まっています。コスパ優秀なスピニングリールであることは、間違いないでしょう。シーバスのビッグサイズが、稀に釣れることがあります。フッキングしたら慌てずに、ラインを出しては巻き上げながら、シーバスとの距離を詰めます。このリールだとラインが細くなるので、やり取りは慎重におこないたいですね。カサゴが掛かったら、根に潜り込まれないようにブランクスを立てて、そこから引き離すようにしましょう。
冬の釣りの特徴やターゲットに向いている魚、おすすめの釣りタックルについてご紹介しましたが、いかがでしたか?あまりに季節風の強い日は、釣行を諦めて自宅に居るようにしましょう。ライトリグなら風でキャストしづらくなりますし、波も高くアタリをとらえづらいでしょう。無理のない釣行計画を立てて、ビッグフィッシュを確実に仕留めたいですね!
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