パナソニックは、ケースに置くだけで簡単に充電できる耳かけ型補聴器「R4シリーズ」を10月下旬より発売する。チャンネル数16chのプレミアムモデル「WH-R47」、12chのハイスペックモデル「WH-R45」、9chのスタンダードモデル「WH-R43」の3機種で、希望小売価格は両耳で順に790,000円、590,000円、398,000円(いずれも非課税)。また片耳でも用意される。その場合の価格は順に440,000円、330,000円、225,000円。
ケースに置くだけで簡単に充電できる耳かけ型補聴器「R4シリーズ」パナソニックが初めて採用した「置くだけかんたん充電」の耳かけ型補聴器。適応難聴度は、軽度~重度。小型リチウム二次電池を内蔵し、一般的な電池交換式補聴器のように、小さなボタン電池を扱う必要がなく、非接触式のため充電端子なども意識せずに充電できる。
充電時間は約3時間で、1回の充電で約24時間の連続使用が可能。また、10分の充電で約2時間の動作が可能な急速充電機能も備える。
専用の充電ケース非接触式のため、充電端子などを意識することなく置くだけで充電できる本体は、宝石のツヤを思わせるなめらかな曲面で構成された「やさしいカタチ」を採用。人の身体に沿った形状で、装着時は耳の後ろに隠れるため、補聴器を付けていることを忘れるようなデザインを目指したという。本体にはスイッチやボタンが一切なく、操作は付属のリモコンで行なう。密閉構造になっているため、故障しにくいという。
宝石のツヤを思わせるなめらかな曲面で構成された「やさしいカタチ」を採用。写真はホワイト装着した状態。耳の後ろに補聴器が隠れていて見えない付属のリモコンは片手でも操作しやすいダイヤル式を採用する。補聴時とテレビ接続時で表示色を変えるなど、使いやすさにこだわった。またリモコンとしても使えるスマートフォン用のアプリも用意する。画面を見ながら簡単に操作できるほか、補聴器を紛失した時に補聴器との通信が途絶えた場所を地図上に表示する「補聴器を探す」機能も備える。
付属のリモコン。片手でも操作しやすいダイヤル式を採用するリモコンとしても使えるスマートフォン用アプリ補聴器を紛失した時に補聴器との通信が途絶えた場所を地図上に表示する「補聴器を探す」機能も備えるまた、新たにテレビとのワイヤレス連携機能を搭載した。別売りの専用テレビアダプターから送信される音声を補聴器が直接受信することで、周囲の雑音や響きを気にすることなく高音質でテレビを楽しめるという。テレビとのワイヤレス連携機能は従来より存在したが、従来の受信方式は電池の消耗が激しく、頻繁な電池交換が必要だった。パナソニックでは独自の低消費電力通信と高容量のリチウム二次電池を内蔵することで、この問題をクリア。電池交換を気にせずに使えるという。
別売りのテレビアダプターは、ペアリング作業が不要で箱から出したらすぐに使うことができる。1台のアダプターで複数の補聴器と通信できるため家族や友達と一緒にテレビを楽しめるという。アダプターの価格は18,000円(税抜)。
別売りのテレビアダプター聞きやすさの面では、ピーピーという不快なハウリング音をより強力に抑える新開発のハウリング抑制機能や、食器がカチャカチャと当たる音やドアを閉めた時に発生する不快な衝撃音を抑える衝撃音抑制機能、はっきりしない単語をより聞き取りやすくする独自のダイコティック補聴技術などを備える。
本体カラーはホワイト、ベージュ、ブラウンの3色で、12月からは受注生産でピンクベージュとダークグレーも追加する。
なお同製品は、先日発表されたパナソニック創業100周年キャンペーン「Creative!」における、100周年を機に開発した第1弾の商品群「Creative! セレクション」13製品のうちの1つとしてラインナップされている。
ベージュブラウン12月から受注生産を開始するピンクベージュダークグレー