そのデザインはどう進化したか。
過去には「Xperia Z」や「Xperia Play」というオシャレかつイノベーティブなスマートフォンをリリースしてきたソニー。しかし最近のラインナップは、すごく魅力的ってほどでもありませんでした。
しかし、ソニーが新たに発表した「Xperia XZ2」と「Xperia XZ2 Compact」からは、ソニーの本気がうかがえます。たとえその名前が新鮮に感じられなくても。
米ソニーのモバイル・コミュニケーション部門のドン・メサ(Don Mesa)氏が「Xperia XZ2はリセットのようだ」と語ったように、そこにはフラッグシップ端末としてほしいものがほぼすべて詰め込まれているのです。
パフォーマンスは最高? もちろん。
Xperia XZ2はQualcomm(クアルコム)の最新プロセッサ「Snapdragon 845」や4GBのRAM、64GBのストレージを搭載し、microSDカードによる拡張が可能です。
カメラは高画質かって? 当然です。
Xperia XZ2は1900万画素の背面カメラを搭載し、4K HDRによる動画撮影が可能なんです。さらにソニーはQualcommと連携し、搭載された「Exmorセンサー」がSnapdragon 845内蔵のイメージ・シグナル・プロセッサと協調して動作するように工夫しています。
また前モデルの「Xperia XZ Premium」のように、Xperia XZ2は960fpsのウルトラスローモーション撮影が可能で、先進の予想キャプチャー技術も利用できます。またカメラ性能にあわせるように、Xperia XZ2の5.7インチ/縦横比18:9のディスプレイはHDR再生が可能で、どのようなアプリを利用していても、通常の動画をHDR表示風に色やコントラストを強調してアップコンバートできるんです。
Xperia XZ2のデザインに目を向けましょう。Xperia伝統の箱型のシャーシには「アンビエント・フロー・デザイン」と呼ばれる人間工学に基づいたデザインが取り入れられています。液体やアーチを元に、PS4の「DualShock 4」からのアイディアも取り入れながら、長方形でありながら丸みを帯びたデザインを実現。背面は曲面ガラスで覆われ、まるで美しい車か「iPhone 3G」をなでているような感触をもたらしてくれます。
本体デザインだけがXperia XZ2の見どころではありません。指紋認証センサーが本体背面に移動し、使いやすくなりました。前面には耳に当たる部分と画面下の隠れたグリルにステレオスピーカーを搭載し、他社製スマートフォンよりも先進的な設計となっています。
そうそう、いつものように、Xperia XZ2もIP68の防水・防塵性能を実現していますよ。
Xperia XZ2は新型の触覚エンジンも搭載しています。これは通常のスマートフォンに搭載されている、メッセージ受信や通知時に震える小型で弱々しいモーターとは異なり、継続的に振動し続けることができるのです。これは動画や音楽視聴、ゲームで役立ち、たとえば私が「ボブの絵画教室」を視聴していると、なんとまさに「描いている」ような感触が得られたのです! これはまるで、PlayStationのコントローラーの振動技術がスマートフォンに内蔵されているようでした。
スマートフォンメーカーが小型のハイエンドデバイスの開発をあきらめる中、Xperia XZ2 Compactがリリースされることは賞賛に値します。
Xperia XZ2 Compactはディスプレイやバッテリーが小さく、ワイヤレス充電や新型の触覚モジュール、ガラス製のリアパネル(プラスチック製を採用)に対応しない以外はすべてがXperia XZ2と同等なのです。なお、Xperia XZ2 CompactはVerizon(ベライゾン)のネットワークに対応します。
気になる点は、現時点ではソニーはXperia XZ2をキャリアを通して販売しようとしていないことです。つまり、「OnePlus」や「Essential Phone」のように直接オンラインから購入する必要があります。
また、価格や具体的な販売情報もまだ発表されていません。わかっているのは、Xperia XZ2とXperia XZ2 Compactがブラック、シルバー、グリーン、ピンクの4色ラインナップで春以降に発売されるということです。
Sam Rutherford - Gizmodo US[原文]
(塚本直樹)