Bloomberg
(ブルームバーグ): バイデン米大統領は13日、ウクライナのゼレンスキー大統領と51分間にわたり電話会談を行い、ロシアがウクライナに侵攻すれば米国とその同盟国が「速やかに断固として」対応するとゼレンスキー氏に伝えた。ホワイトハウスの声明によると、両首脳は事態解決につなげるため、引き続き外交と抑止を追求することが重要だとの認識で一致した。
ゼレンスキー大統領は、情勢の安定化を図る手段としてバイデン大統領にウクライナ訪問を招請。実現すれば「強力なシグナルとなり、緊張緩和に寄与するだろう」と述べた。
首脳会談に関するウクライナ側の声明は、米国がウクライナの主権および領土保全に対し揺るぎない支持を示したと説明。ゼレンスキー氏はさらに、ウクライナに「効果的な安全保障」を提供する重要性を強調し、「異なる形式でそれについて協議する用意がある」と表明した。
ドイツのショルツ首相はロシアのプーチン大統領と15日にモスクワで会談する際、ウクライナを侵攻した場合にロシアが直面し得る甚大な結果についてあらためて強調する。ドイツ政府当局者が明らかにした。プーチン氏はウクライナ侵攻の計画はないと繰り返し述べている。
ショルツ氏はドイツが対話にオープンであることを示す方針で、ドイツ政府は15日以降もプーチン氏との対話が続くと見込んでいる。ショルツ氏は14日にキエフ入りしウクライナへの経済支援について協議する。
ウクライナのクレバ外相は13日、ロシアとの国境付近の緊張について、「重大な変化」はないとし「状況は引き続きコントロールされている」と述べた。
バイデン大統領は12日にプーチン大統領と電話会談したが、事態の進展はほぼみられなかった。ホワイトハウスによると、バイデン氏はプーチン氏に対し、ウクライナ侵攻の場合には「深刻な代償」をロシアが支払うことになると警告した。
米ロ首脳、成果見えぬ電話会談-バイデン氏は「深刻な代償」再度警告